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[社説]公認商売、腐敗撲滅の次元で根絶せよ

[社説]公認商売、腐敗撲滅の次元で根絶せよ

Posted April. 23, 2010 02:24,   

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全羅南道海南郡(チョルラナムド・ヘナムグン)の金忠植(キム・チュンシク)郡守(民主党)の官舎に、9日、警察の捜査官が押しかけた。金郡守が業者から賄賂を受け取ったという情報によって家宅捜索に乗り出した警察が捜査すると、タンスの中にあった紙袋から500万ウォンの札束が30個(1億5000万ウォン)出てきた。書斎の机の引出しからは、現金4000万ウォンが発見された。金郡守に対する拘束令状が請求された21日、民主党は金氏を海南郡守候補に選出しており、けっしてまともとは思えない。

16日には、ハンナラ党の京畿道驪州郡(キョンギド・ヨジュグン)の郡守公認を申請した李起洙(イ・ギス)驪州郡守が同党の李範觀(イ・ボムグァン)議員の秘書に現金2億ウォンが入った紙袋を渡したが、李議員が届け出て逮捕された。監査院が22日に発表した地域の不正に関連した自治団体首長の中には、ハンナラ党の地方選挙公認が内定または確定した忠清南道唐津郡(チュンチョンナムド・タンジングン)郡守と慶尚北道英陽郡(キョンサンプクト・ヨンヤングン)郡守が含まれていた。両郡守は、工事受注などと関連して数億ウォンの賄賂を受け取った疑いがあり、捜査を受けている状況だ。

6・2地方選挙を40日後に控え、全国でカネによる公認のうわさが乱舞している。地方自治体首長の公認は、「7当6落」(7億ウォンを出せば公認を受け、6億ウォンでは受けられない)であり、「広域議員の公認は3億ウォン」という声が公然と出回っている。3億ウォンは、広域議員が4年間で受け取る総報酬と同等の金額だ。公認商売が密かに行われているため、これまで摘発されたのは氷山の一角だろう。

地方自治制が本格的に実施して15年が経ったが、公認不正は依然としてあり、行き交うカネの額はますます大きくなっている。地方自治制が中央政治の食物連鎖の構造に編入されたためだ。カネを渡して公認を受け、当選した自治団体首長や地方議員は、各種利権を業者に売って官職売買をしてでも、選挙の時に使ったカネをかき集める。地方自治体首長10人のうち4人が不正などで任期を満たせない状況だ。草の根民主主義という地方自治への懐疑が生まれるほどだ。

不正腐敗は、民意を歪曲する民主主義の敵だ。腐敗が消えてこそ、先進国になれる。与野党は、不正疑惑がある人は政界から永久追放する案を講じるべきだ。司正当局も、公認不正に対する監視を強化しなければならない時だ。有権者は目を見開いて、金権選挙と不正候補を審判してこそ、根元から揺れる地方自治を正すことができる。