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北朝鮮情報筋、「黄長鎏氏暗殺計画は、金ジョンウンの指示」

北朝鮮情報筋、「黄長鎏氏暗殺計画は、金ジョンウンの指示」

Posted April. 22, 2010 02:57,   

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黄長鎏(ファン・ジャンヨプ)元朝鮮労働党書記に対する暗殺計画は、金正日(キム・ジョンイル)総書記の三男で後継者の金ジョンウン氏の指示によることがほぼ確実だと、北朝鮮内部の事情に詳しい消息筋が21日、明らかにした。消息筋の言葉を一問一答で整理した。

——なぜ、金ジョンウン氏が指示したと思うのか。

「現在の偵察総局の主要決定事項は、金ジョンウン氏の承認を受けなければならない。しばしば、偵察総局長である金英徹(キム・ヨンチョル)上将(韓国の中将に相当)に注目が集まるが、黄長鎏元書記暗殺の指示は、金上将が下せるレベルのものではない。偵察総局は昨年2月、労働党作戦部(スパイ侵入)と35号室(海外工作など対外情報調査部)が人民武力部傘下の偵察局と統廃合したことで誕生した。単純に考えても、上将に昇進したばかりの金上将が、2階級上の呉克烈(オ・グクリョル)副委員長が務めていた作戦部や労働党部長クラスが務めていた35号室を指揮できないことは自明のことだ。今も、金上将は35号室と作戦部の仕事にまったく干渉できず、権限も制限的だ」

——金ジョンウン氏の偵察総局の掌握過程は…。

「金ジョンウン氏は海外生活をしたためか、対外情報や工作網を掌握することに非常に執着した。07年に人民武力部偵察局に対外情報機関を作るよう命じたが、海外情報網が命令一つですぐに作れるものではないので失敗した。すると、昨年2月、金ジョンウン氏は偵察局に作戦部と35号室を統合して偵察総局に格上げし、すべての権限を掌握した。今、偵察総局の権限は非常に大きい。金ジョンウン氏が海外情報や工作組職を掌握したことは、金正日総書記の承認があったからだ。注目すべきことは、金ジョンウン氏が体制の安全保障を直接担当する国家安全保衛部と人民保安部(警察)よりも、まず海外工作機関を掌握したという点だ」

——黄元書記は亡命して長い時間が経ったが、なぜ今になって暗殺計画なのか。

「黄元書記は象徴性がある。徹底した警護を受けている黄元書記まで暗殺しようとするほどだから、脱北者の命は何でもないという警告と見ることもできる。また、黄元書記ほどにもなれば、北朝鮮にまでうわさが広がり、内部の幹部に対する見せしめとなる可能性がある。対内外用だけでなく韓国に恐怖心を与え、世論を分裂させようという目的もあるだろう。そして、金ジョンウン氏は今、父親から保衛部と保安部を任されている。そこで、自分の指導力を立証するには、まず任された偵察総局で父親に見せる成果を出す必要がある。ちょうど韓国政府が対北朝鮮強硬策を使っているので、北朝鮮でも強硬派が勢力を伸ばし、強硬行動によって成果を出そうとしているのだ」

——海軍哨戒鑑「天安」の攻撃も、金ジョンウン氏の作品か。

「うわさは出回っているが、真偽は私も分からない。本当の内幕は、ごく少数だけが知っているだろう。ただ、潜水艦と半潜水艇を運用した作戦部と35室がいずれも金ジョンウン氏に掌握されているので、偵察総局がその気になれば、艦艇の攻撃程度はいくらでもできるだろう。天安艦の攻撃が北朝鮮の仕業なら、これは海軍や4軍団レベルでできる問題ではない」



zsh75@donga.com