「名人列伝」と呼ばれる第74回マスターズ・トーナメントに招かれたゴルファーは、世界でも98人だけ。今季のマスターズには韓国系をふくめて歴代最多となる6人の韓国勢が出場する栄誉を手にした。崔京周(40)と梁容銀(ヤン・ヨンウン、38)、アンソニー・キム(25)、ナ・サンウク(27)らプロ4人とアマチュアからアン・ビョンフン(19)、ハン・チャンウォン(19)だ。
12日に閉幕した最終ラウンドの結果、崔京周、梁容銀、アンソニー・キムがトップ10に堂々と名を連ねた。韓国勢がグリーンジャケットを羽織る日もそう遠くないことを見せ付ける場面だった。最も目立ったのは「タンク」崔京周。
不倫騒動後の復帰戦となった「皇帝」タイガー・ウッズと4日続けてパートナーになって回った。注目を浴びるなかでも、崔京周は一日も欠かさずアンダーパーのスコアをマークし、ウッズと4位(11アンダー277)に並んで大会を終えた。
3位タイで最終ラウンドを始めた崔京周は、12番で首位タイに立ち、マスターズ初の韓国人優勝に期待感を高めた。しかし、アーメンコーナー(11〜13番)の最後のホールである13番で足を引っ張られた。
パー5の同ホールで、ツーオンを狙ったがセコンドショットがバンカーに入り、辛うじてスリーオンに成功。しかしバーディーとパーパットが連続してカップを外し、結局はボギーを叩いてしまった。14番(パー4)でも再びボギーとなり、首位グループから遠ざかった。
崔京周は、「ウッズと同組でプレーするというプレッシャーを感じながらメジャー大会で10位に入ったことだけでも満足している。これからはどんな状況下でも、自分のプレーができるという自信がついた」と話した。
アンソニー・キムの土壇場での踏ん張りも印象的だった。今大会のコース記録である65打をマークし、通算12アンダー276で単独首位に立った。PGAドットコムは、「近くアンソニー・キムがメジャー大会で優勝する日が来るだろう」と報じた。AP通信も、「アンソニー・キムが今大会で驚くべき才能を見せた」と持ち上げた。
昨シーズンのメジャー大会であるPGAチャンピオンシップで優勝した梁容銀は、この日2打を減らして通算7アンダー281で8位タイで終えた。