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小学校校長149人が「修学旅行」で裏金

小学校校長149人が「修学旅行」で裏金

Posted March. 30, 2010 03:01,   

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修学旅行や研修会など団体行事を行う際、観光業者から数千万ウォンのリベートを受け取った小学校の校長らが、警察に摘発された。ソウル地方警察庁は29日、学校の団体行事を引き受けた業者から金品を受け取った容疑で、ソウルS小学校の校長、金某容疑者(60)など、元・現職の校長53人を在宅起訴し、104人の元・現職校長に対し、取調べを行っていると明らかにした。また、警察は、校長らに金品を渡した観光会社の代表2人を在宅起訴した。

警察によると、S小学校の金某校長は06年から昨年にかけ、修学旅行や研修会などを実施し、その見返りとして、H観光会社代表の李某氏(54)から9回に渡り2020万ウォンを、宿泊業者代表から4回に渡り800万ウォンを受け取った容疑だ。警察による調査の結果、在宅起訴された校長52人も同様の方法で、業者から60万ウォンから3000万ウォンまで受け取ったことが明らかになった。

警察関係者は、「観光業者が旅行後、リベートを渡す慣行が長期に渡り続いたものと見られる」とし、「一部の業者は学期が始まる前から、校長に前金を払ったこともあった」と語った。

警察に摘発された157人の校長は、8人を除く全員が小学校の校長だ。これを巡り、市教育庁内外では、「小学校で修学旅行業者による不正が蔓延しているのは、昨日今日始まったことではない」とし、十分予見されたことだという反応だ。出身校や出身科目が多岐に渡っている中高校の校長とは異なり、小学校の校長は、特定教育大学の出身者が大半を占めており、互に業者を紹介しあうことで、不正に巻き込まれやすいためだ。市教育庁関係者は、「現場の学校では修学旅行に行けば、『宿泊費は校長の分、交通費は教頭の分だ』という話がある」と伝えた。

また、別の市教育庁関係者は、「元ソウル地域の小学校校長会の会長は、校長らに対し、特定業者の営業マンである元校長らの名前や携帯電話番号を書いて配布したこともある」とし、「この過程でも、リベートがやり取りされた可能性が高い」と話した。退職した元校長が、修学旅行仲介業者の「営業マン」として働いているという。警察も、「捜査対象に元校長が関わった業者もある」とし、「まだ容疑は固まっていないが、引き続き捜査を行う計画だ」と明らかにした。



baron@donga.com