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MBCシットコム「ハイキック」、とんでもない結末でネットに抗議殺到

MBCシットコム「ハイキック」、とんでもない結末でネットに抗議殺到

Posted March. 23, 2010 02:58,   

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19日に終わったMBCのシチュエーション・コメディ「屋根を突き抜けてハイキック」の結末を巡り、視聴者らによる議論が後を絶たない。放送終了後の22日まで、番組の掲示板には、「結末が荒唐無稽だ」という抗議性書き込みが1万件あまりも掲載されている。

議論を呼んだのは最終回で、セギョン(シン・セギョン)とジフン(チェ・ダニエル)の交通事故や死を暗示するシーン。医師のジフンは、家政婦でタヒチに移民するセギョンを、車で空港まで見送る。セギョンは、車の中でジフンに、「あなたが好きでした。ご飯を炊き、洗濯をし、雑巾がけをしていても…。でも不意に自分を顧みるようになり、恥ずかしくて惨めだった。」と、胸にしまっておいた愛を告白する。さらにセギョンは、「時間が止まってほしい」と語り、画面が止まる。別のシーンで、空港路の事故を知らせる台詞が流れる。3年後、ジフンの彼女だったジョンウム(ファン・ジョンウム)と、セギョンに片思いを寄せていたジフンの甥であるジュンヒョク(ユン・シユン)が会い、「その日、二人が会わなかったら…」と語る。

他のドラマのように、貧しい主人公が苦労の末、幸せになる「シンデレラ物語」に終わる代わりに、悲劇的な結末に終わったことに、ネットユーザーらは「憤り」に近い感情を示している。ハンドルネームが「mpchart」のネットユーザーは、ネット掲示板に、「姉妹の成長過程を見せ、希望を与えるというのが企画の狙いだったが、結末のどこに果たして希望があるでしょうか?視聴者らに絶望だけ抱かせた結末でした。余りにも好きだったのに、裏切られた気持ち!!」と書いた。放送終了後、あるインタビューで「結末が気に入った」と話したシン・セギョンに対しても、批判の書き込みが殺到している。

忠南(チュンナム)大学・国文科のユン・ソクジン教授は、「韓国の視聴者は、悲劇的な結末が嫌いな上、シチュエーション・コメディは、笑いを主要テーマにすべきだという固定観念を持っている。ほとんどのドラマが予測可能な結末であるのとは違って、『屋根を突き抜けてハイキック』は、『反転のための反転』を作ったような気がして、視聴者らが結末に共感を覚えるのに抵抗があるようだ」と話した。



chance@donga.com