Go to contents

「死刑執行検討」発言、死刑囚らの顔には恐怖心と焦燥感が

「死刑執行検討」発言、死刑囚らの顔には恐怖心と焦燥感が

Posted March. 18, 2010 04:08,   

한국어

「何も言わなくても、彼らの目は恐怖心と焦燥感でいっぱいだった」

法務部の矯正当局者は17日、死刑囚らの心理状態についてこのように話した。釜山(プサン)女子中学生殺人事件を機に、凶悪犯への厳罰を要求する国民世論が巻き起こっている中、李貴男(イ・グィナム)法務部長官が「死刑執行の検討」まで取り上げたことを受け、死刑囚らが死刑執行への恐怖心から非常に緊張しているという。

現在、死刑囚57人は、死刑場があるソウル・釜山(プサン)拘置所、大田(テジョン)・大邱(テグ)・光州(クァンジュ)刑務所の全国5ヵ所の矯正施設に分散・収容されている。

法務部によると、元々死刑囚はいつ死刑が執行されるか分からないという恐怖心から、刑務所の外の世論の動向に極めて敏感に反応する。特に、凶悪犯罪が発生すると、死刑執行を促す世論が巻き起こるため、普段よりさらに敏感になるという。ところで、今回は死刑執行権限を持っている法務部長官が死刑執行の可能性に触れたため、いつにも増して緊張感が高まっている。

奥地の慶尚北道青松(キョンサンブクド・チョンソン)刑務所に死刑場を作り、一部の死刑囚をここへ移し、収容するという法務部の方針も、死刑囚らには尋常なことではない。彼らが収容されている5ヵ所の大都市にある拘置所や刑務所は、比較的に面会に便利で施設が良い半面、青松刑務所は服役者を厳しく管理するところで有名だ。

法務部の関係者は、「死刑囚らが恐怖心にかられている状態だ。死刑囚らは言葉では表現していないが、目つきや表情に死刑執行への恐怖心と焦燥感がにじみ出ている」と伝えた。だが、過度な緊張で食事を食べなかったり、きちんと食事が取れない死刑囚はまだいないと法務部は説明した。

死刑囚らの緊張度が高まっているということで、彼らが収容されている5ヵ所の矯正施設では最近、「管理監督を強化するように」という法務部の特別指示を受け、24時間動向を把握している。万が一、恐怖感に耐え切れず、自殺を図る死刑囚が出てくるかもしれないからだ。法務部はこれを事前に防ぐため、死刑囚との相談をより頻繁に丁寧に行うなど、事故予防策を講じていると明らかにした。

一方、法務部は死刑執行が電撃的に行われることに備え、常に死刑執行者リストを極秘資料としてまとめている。このリストの上の順位には、5人以上殺害した連続殺人犯や残酷な手口で女性や子どもに性的暴行を加え、殺害した死刑囚らが上がっているという。



jefflee@donga.com dawn@donga.com