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負傷から監督との不仲まで…W杯から遠のいたスターたち

負傷から監督との不仲まで…W杯から遠のいたスターたち

Posted March. 17, 2010 08:29,   

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15日、イタリア・セリエAのACミランとキエーヴォの試合が行われたミラノのサン・シロ・スタジアム。後半終了直前、「あっ」という悲鳴と共にACミランのデビッド・ベッカムが苦しそうな表情をした。足を引きずっていた彼はたちまちグラウンドに倒れ、担架で運び出された。アキレス腱を切る大きな負傷をしたベッカムは、最短でも5ヵ月以上グラウンドに立つことが厳しくなった。6月開幕の南アフリカ共和国W杯への出場も難しくなった。イングランドのサッカー選手としては初めてW杯4回目の出場を目の前にしていた彼は、「W杯はいつも私の心臓をときめかせた。だが、もうその心臓が止まった」と頭を垂れた。

●負傷で消えてしまった夢

W杯は全てのサッカー選手にとって夢の舞台だ。韓国代表チームのキャプテンである朴智星(パク・ジソン)は、「試合の開始前に愛国歌を聞くたびに、全身に興奮が走る」と、その感激を表現する。ズラタン・イブラヒモビッチ(スウェーデン)やトマシュ・ロシツキー(チェコ)ら一部トップクラスのスターは、チームが予選で脱落したため、出場の機会にさえ恵まれなかった。いっぽう、チームは本大会に出場したものの、さまざまな理由で代表チームへの合流が不透明なスターもいる。

まず、W杯の直前、負傷で倒れたスターがいる。イングランドはベッカムの負傷前に、側面守備手のアシュリー・コールが先月、足首を怪我した。代表チームへの復帰を狙っていた攻撃手のマイケル・オーウェンも最近、ハムストリングの負傷で戦力から外れた。ポルトガルの中央守備手のペペも昨年12月、右ひざのじん帯負傷でW杯出場が厳しい状態。韓国代表チームでは、「左足の達人」廉基勳(ヨム・ギフン)が先月、左足を怪我した。

●監督と衝突して…全盛期時代懐かしくて

腕は十分でも監督と対立したり、監督の追求するスタイルと合わなくて排除された場合もある。マスコミやファンから大いに支持されているアルゼンチンのファン・ロマン・リケルメは、ディエゴ・マラドーナ監督との対立が足を引っ張っている。長い低迷から抜け出して最近復活したフランスのダヴィッド・トレゼゲも監督と不仲。彼は08年7月、国家代表完全引退を宣言し、「レイモン・ドメネク監督が継続して代表チームを率いるのが一番腹がたつ」と毒舌を吐いた。

数年前、世界サッカー界を牛耳っていたブラジルのロナウドとロナウジーニョは最近、コンディションをある程度回復したが、ドゥンガ監督の反応は冷ややかだ。チームプレーと体力を重視する監督のスタイルに彼らは合わないと言われている。

全盛期が過ぎて代表チームへの抜擢が厳しくなったスターもいる。スペインの「生きる伝説」ラウール・ゴンサレスが代表的だ。Aマッチ102試合44ゴールで、スペイン代表チームの最多ゴール記録を保有している彼は、06年9月以降、代表チームに呼ばれていない。オランダの「得点マシーン」ルーチ・ファン・ニステルローイと08年5月以降代表チームのリストに入れずにいるクラレンス・セードルフも似たようなケース。ニステルローイは、「私が引き続き得点をあげれば、代表チーム監督から連絡が来るはず」と、依然としてW杯への未練を捨てきれずにいる。韓国では薛鐗鉉(ソル・ギヒョン)や趙源熈(チョ・ウォンヒ)らが過去の栄光を取り戻すために気を揉んでいる。