Go to contents

北朝鮮で食糧難深刻、中国からの輸入急増

北朝鮮で食糧難深刻、中国からの輸入急増

Posted February. 25, 2010 09:15,   

한국어

北朝鮮が、毎年中国から調達してきた食糧を例年よりも多く確保するために、積極的に乗り出している。

北朝鮮事情に詳しいある消息筋は24日、「今年2月までに北朝鮮が、中国から調達しようとしている食糧規模が、例年の同時期より多い」と伝えた。北朝鮮は、毎年中国から有償・無償で穀物約20万トンを調達してきたという。脱北者の会であるNK知識人連帯は23日、「最近、中朝国境で北朝鮮の食糧輸入が増加した」と伝えた。

政府当局者は、「韓国政府は、南北関係の進展がないのに大規模な食糧支援をすることは難しいという立場であり、世界食糧計画(WFP)なども、今年の北朝鮮への食糧支援の規模を減らす計画だと明らかにしたため、北朝鮮としては中国に頼らざるを得ない状況だ」と伝えた。

最近、北朝鮮を訪れたある消息筋は、「北朝鮮当局者らが、食糧状況が厳しいと公然と話している」と伝えた。急激な栄養失調で死亡する人も増えているという。対北朝鮮支援団体「良き友」の関係者は、「大都市の工場労働者まで、配給と月給がきちんともらえず、生活が苦しくなっている」と語った。

政府は昨年、北朝鮮の食糧生産量を411万トンと公式に推算し、60万〜130万トンの食糧が不足するとみている。デノミネーション(通貨呼称単位の変更)後に起こった食糧供給の支障も、食糧難を扇いでいる。玄仁澤(ヒョン・インテク)統一部長官も23日、国会外交通商統一委員会で、「デノミ政策後に北朝鮮の食糧受給と分配に問題が生じ、北朝鮮がいくつか対策を打っている」と話した。

このような事情のため、北朝鮮は、民間団体ではなく、韓国政府の大規模な食糧支援を望んでいるという。北朝鮮労働党統一戦線部の元東淵(ウォン・ドンヨン)副部長が昨年10月、南北首脳会談のためのシンガポールでの極秘接触で、韓国がコメ40万トンなど支援することで合意しておきながら、守らないと不満を示したという話が最近出ているのも、北朝鮮当局の焦りを反映している。



zeitung@donga.com