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[社説]ハンナラ党の親朴・親李、「道理の政治」をせよ

[社説]ハンナラ党の親朴・親李、「道理の政治」をせよ

Posted February. 19, 2010 08:33,   

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与党ハンナラ党が世宗(セジョン)市修正案を議論するために22日に開かれる議員総会で、親李系(李大統領系)と親朴系(朴槿恵氏系)議員らの衝突が憂慮されている。親李系は親朴系が反対しても、修正案の採決を押し切る方針だが、親朴は修正案が党論として採択されても、本会議の採決で最後まで反対するという態度だ。

ハンナラ党は、党憲第67、68条で、議員総会を「国家の主要政策および主要法案の審議のための院内最高意志決定機構」と位置づけている。世宗(セジョン)市をめぐる論議こそ、議員総会を通じて調整され、収れんされなければならない主要な国家懸案だ。親李系の一部が、「4月中に国会処理まで終えなければならない」とし、3月中に党方針の採決を押し進めるかのように動くのは性急だ。「結論がすでに決まっている討論」に応じることはできないという朴元代表側の反発を煽るだけだ。十分に時間をかけて、修正案と原案のうちどちらが国益と地域の均衡発展に最善の選択なのか、自由な討論を経てこそ、どちらになっても結果に承服できるだろう。

一部の強硬姿勢の親朴議員らが、議員総会自体をボイコットしようという態度を見せることも、政党民主主義を否定する我執に映る。親朴議員らが金科玉条のように掲げる原案というものも、実は05年2月にハンナラ党の議員総会で、既存の行政首都移転の党方針を覆した、政府省庁の分割移転を内容とする修正党方針(今の党方針)だった。当時、首都圏の議員らが不参加の中、開かれた議員総会では、修正案(現原案)は、不明瞭な論議の末、47対38で通過した。同年3月2日、国会本会議で賛成票を投じたハンナラ党議員は8人にすぎなかった。

国民は、第18代国会で約80議席の民主党が暴力を使用し、約160議席に達するハンナラ党議員の議事進行を無力化させるのを目撃した。今は、約50議席の親朴議員が、自分たちの政治論理を掲げて、約169人の議員総会を無視してしまうなら、政党民主主義の未来はどこに向かうのだろうか。一方的な推進もいけないが、やれるものならやってみろといった具合に開き直るなら、本当の国政のパートナーとは言えない。互いの見解の違いを尊重し、議論し、妥協して、合理的な結論を模索することが政治の本領だ。

親朴重鎮の金武星(キム・ムソン)議員は18日、「政府分割による非効率がほとんどない独立機関を世宗(セジョン)市に送ろう」と述べ、7つの政府機関の移転案を提示した。ハンナラ党は、このような折衷案を含め、すべての可能性を開き、「百家争鳴」の討論を行なって、歴史の前で責任を負う結論を出すことを望む。それが道理の政治だ。