「金姸兒効果？」女子フィギュアのダフ屋価格、定価の１１倍

「もう、手にできたことだけでよかったですね」

バンクーバー冬季五輪・女子フィギュアスケート、女子シングルに出場するクァク・ミンジョン（１６＝軍浦修理高校）の母親、ノ・サンヒさんは、一ヵ月前ようやく、娘が出場するショートプログラムの入場券を手にすることができた。それほどよい位置の座席ではないと明らかにしたノさんは、「２枚で１５０万ウォンを払った。割高とは思うが、手に入れたくても手にできなかった人々に比べ、幸せだと思う」と話した。

「フィギュア女王」金姸兒（キム・ヨンア、２０、高麗大学）が出場するフィギュア・シングル試合のダフ屋価格は、うなぎ上りの勢いで高騰している。２４日に開かれるショートプログラム入場券の額面価格は、Ｄ席＝５０ドル（約６万ウォン）、Ｃ席＝１５０ドル（１８万ウォン）、Ｂ席＝２５０ドル（３０万ウォン）、Ａ席＝４２０ドル（約５０万ウォン）。また、２６日に開かれるフリースケートは、Ｃ席＝１５０ドル、Ｂ席＝２７５ドル、Ａ席＝４５０ドルだ。

しかし、フィギュアの入場券は、販売開始と共に、すぐ売り切れとなった。これからは、ネットのオークションサイトで購入するか、試合当日、現地でダフ屋から購入するしかない。懐がさびしければ、これすら容易ではない。すでにダフ屋の価格は、最大１１倍にまで跳ね上がっている。

９日、カナダのオンライン上のオークションサイト「ｅｂａｙ（www.ebay.ca）」でのフィギュアの入場券のオークション価格を見れば、開いた口がふさがらない。ショートプログラムのＡ席＝１７３６ドル（２０８万ウォン）、フリースケートのＡ席＝３４９９ドル（４０７万ウォン）と高騰している。少し割安のショートプログラムのＢ席（２５０ドル）は、１３４４ドルで取引された。

金姸兒の人気を反映するかのように、バンクーバー地域で韓国人が運営する飲食店には、フリースケートの入場券を、額面価格の１１倍も高い５０００カナダドル（約５５０万ウォン）で販売するというＰＲが貼られている。あるＰＲチラシには、金姸兒が出場するフリースケートの入場券４枚を手にしたと主張し、価格は記載せず、連絡先だけ書き込まれている。

一方、同日現在、最も高く売れたチケットはアイスホッケーで、Ａ席（７５０ドル）が４枚＝２万１８６６ドル（２５４８万ウォン）で売られている。

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