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[社説]米共和党とオバマ大統領の開かれた討論

[社説]米共和党とオバマ大統領の開かれた討論

Posted February. 01, 2010 07:47,   

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8年間の政権後、1年前に野党に退いた米共和党の下院議員らが先月29日、党内の政策研修会にオバマ大統領を招待し、90分間討論の時間を持った。オバマ大統領は、共和党の政策批判に反論もし、心の内も吐露した。共和党議員はマナーを失わなかった。

共和党がオバマ大統領を招待したのは、「反対だけする政党」(Party of No)ではなく、開かれた姿勢で討論できる政策政党であることを示そうとしたのだ。オバマ大統領が、野党の招待を受け入れたのは、国民に自分の政策を説明し、野党の批判を反論する機会を得るためだったかもしれない。政治的意図がどうであれ、死力を尽くして戦う政策をめぐり、膝を突き合わせて対話できる余裕と姿勢は、韓国に示唆するところが大きい。

韓国の政治では、大統領と野党、与党と野党の間があまりにも硬直している。互いに口では疎通云々するが、どちらも真の疎通のために心を開く様子はない。けんかをふっかけるように、「決着がつくまで討論しよう」と言うのは国民への宣伝攻勢にすぎず、対話をしようという本当の姿勢ではない。

野党第一党の民主党の丁世均(チョン・セギュン)代表は先月25日、分配と経済成長を強調する「ニュー民主党プラン」を8ヵ月ぶりに再度取り上げた。しかし、民主党は、政権10年後に野党になって2年が過ぎても、政権交代の可能性のある「代案政党」というよりも、「反対にだけ明け暮れる政党」にとどまっている。進歩政治を掲げて結党し、30日に10周年を向かえた民主労働党は、支持率が18%にまで上がったこともあるが、多くの労働者が「従北路線」に背を向け、地方選挙の候補すら探せない状況に置かれている。

韓国政治の問題が、すべて野党のせいとは言えない。しかし、韓国の野党は、大統領を招待して対話をする米共和党から学ぶ必要がある。世宗(セジョン)市修正案をめぐっても、米共和党のような試みが可能だろう。ハンナラ党は、国運がかかった国策事業をめぐって党内疎通まで詰まっており、自責する点が多い。

国民の最大の関心事は、雇用創出と経済回復だ。今日始まる2月臨時国会では、変化した姿を与野党いずれも見せなければならない。