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「夢の遊覧船」のクルーズ船、国内で初建造

「夢の遊覧船」のクルーズ船、国内で初建造

Posted December. 01, 2009 08:48,   

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「夢の遊覧船」のクルーズ船が、巨済島(コジェド)で建造される。三星(サムスン)重工業は30日、米ユートピア社が施工した11億ドル(約1兆2980億ウォン)規模のクルーズ船建造入札で、単独契約対象者に選ばれたと発表した。三星重工業は、基本設計で細部品目を確定した後、来年上半期に本契約を締結し、13年、船主社にクルーズ船を引き渡すことになると説明した。

三星重工業は今回の契約対象者の選定により、これまで欧州造船メーカーの一人舞台だったクルーズ船市場に進出することになったと話した。韓国企業としてはSTX造船海洋が子会社のSTX欧州を通じてフィンランドなどでクルーズ船を生産しているが、国内でクルーズ船が建造されるのは今回が初めて。三星重工業は巨済造船所で全ての建造工程を進める。

今回、建造されるクルーズ船は、造船技術と建築技術が融合した「マンション型クルーズ船」。新概念のこのクルーズ船は、通常、10日前後の短期旅行客を対象にする従来のクルーズ船とは違い、長期休養客の「海上別荘」として使われる。富裕層の客に客室を分譲する形で運営されるというもの。ワールドカップ(W杯)や五輪のようなイベントが開かれる国に数ヵ月間停泊しながら、地元観光や文化体験を思う存分楽しめるという。

このため、客室の面積が通常23平方メートル(約7坪)規模である一般クルーズ船とは違い、このクルーズ船はホテル型客室204室と132平方メートル(約40坪)から最大594平方メートル(約180坪)までのマンション200室で構成される。各マンションには2〜3室の寝室やキッチン、リビング、超高速インターネットなど、豪華住宅のような施設が設けられる。マンション型クルーズ船の搭乗人員は900名であるが、この船と似た規模の一般クルーズ船は約3000名を収容することができる。

今回の三星重工業のクルーズ船受注は、物量の面で中国に追いつかれた韓国の造船業界が付加価値の高い新市場を開拓したということに意味があるという評価が出ている。三星重工業の関係者は、「クルーズ船を建造するため、13年間、緻密に準備してきた造船部門と、タワーパレス、シェルビルなど高級住宅の建設に取り組んできた建築部門のノウハウがシナジーを発揮した結果」と話した。



swon@donga.com