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双龍車のハイブリッド技術、中国上海車に流出

双龍車のハイブリッド技術、中国上海車に流出

Posted November. 12, 2009 09:14,   

双龍(サンヨン)自動車が開発したディーゼル・ハイブリッド自動車の核心技術が、同社を買収した中国の上海自動車に流出していたことが、検察による捜査の結果分かった。これを受け、特定会社を買収合併(M&A)後、技術を盗む、いわば「技術横流し」対策が必要だという指摘が出ている。

●大株主の一方的な指示で技術流出

ソウル中央地検・先端犯罪捜査第1部(韓璨錝部長)は11日、国家研究開発費の支援を受け、開発したディーゼル・ハイブリッド車の核心技術を、上海車に渡すよう指示した容疑(営業秘密の漏洩及び業務上背任)で、当時、双龍車・総合技術研究所の副所長を務めていた中国人、チャン容疑者に対する起訴を中止し、中国政府に犯罪者引渡し要請したと明らかにした。また、チャン容疑者からの指示を受け、上海車に技術を流した容疑で、双龍車・総合技術研究所長の李某常務(49)など、同研究所の社員7人を在宅起訴した。

検察によると、李容疑者などは06年7月、ハイブリッド車の中央統制装置(HCU)プログラム作動方式が記された「ソース・コード」を上海車に提供するように、チャン容疑者から指示を受け、HCUを共同開発したドイツの自動車技術開発メーカー、FEV社に連絡を取り、同資料を渡した容疑がもたれている。彼らはこの時、上海車との技術移転協約を交わしておらず、双龍車代表取締役や取締役会議に対しても、報告を行わなかったことが明らかになった。

HCUとは、ハイブリッド車のエンジンやギアなどの各技能をコントロールし、燃費や性能の最適化を図る核心技術。当時、双龍車は、「国のハイブリッドにおける新エンジンの開発事業」を受け、政府から研究開発費の半分である56億ウォンの支援を受け、FEV社と共同で同技術を開発した。07年8月、産業技術保護委員会は、同技術を知識経済部が管理する国家革新技術と指定した。

さらに、李容疑者などは07年6月、双龍車が開発したSUV「カイロン」のディーゼルエンジンやギアに関する技術資料を電子メールで上海車に送り、05年4月は、試作用ハイブリッドカーを作るため、ライバル会社である現代(ヒョンデ)自動車のハイブリッドカーの回路図、自動車の開発計画、図面の表記法などを不法に入手した。検察の関係者は、「合法的なM&Aを経たとしても、両社が別途の法人として存在する場合、買収された会社の技術を無断で、移転することは犯罪行為に他ならない」と明らかにした。

●双龍車、「再生計画に影響はない」

双龍車側は、検察の捜査結果について、流出された資料の重要性は大きくなく、今回の事件が再生計画案に大きな影響を及ぼすことはないだろう、という反応を示している。双龍車は11日午後、報道資料を通じ、「上海車に渡した資料は、ハイブリッドカーの技術への理解しやすくするため、HCUの一部の機能を説明したに過ぎない」とし、「重要な技術的内容は削除し、渡しており、渡された資料の多くは、インターネットや学術誌に公開された程度の水準だ」と明らかにした。

また、検察が控訴事実に盛り込んだカイロンのディーゼルエンジン技術の流出も、「エンジン性能についてのテストを行った資料であり、設計図や制作方法についての情報は盛り込まれておらず、企業秘密ではない」と釈明した。双龍車は、上海車が6日、ソウル中央地裁で開かれた第2回と第3回の関係者集会で、再生計画案の認可にすでに賛成しているため、今回の事件は今後の再生手続きには大した影響を及ぼさないだろうと見込んでいる。

双龍車が技術流出を指示した上海車に対し、損害賠償を求めても、実益はないだろうという指摘が出ている。産業研究院の李ハング機械産業チーム長は、「自動車を巡る特許訴訟は、長い期間がかかる上、その過程で改善された車両モデルが相次いで出るため、損害賠償の請求訴訟を起こしても、大きな利益はないだろう」と述べた。



sukim@donga.com ceric@donga.com