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[オピニオン]サプライズ

Posted November. 02, 2009 08:45,   

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企画財政部の尹増鉉(ユン・ジュンヒョン)長官は先月26日、「今年第3四半期の経済成長率は言葉通り、サプライズ(Surprise)だ」とし、「年間成長率もプラスに転じる可能性がある」と語った。韓国銀行が同日発表した、わが国の第3四半期の実質国内総生産(GDP)は第2四半期より2.9%伸び、前四半期比成長率は7年6ヵ月ぶりの最高値を記録した。

◆経済におけるサプライズとは、当初の予想を上回る驚くべき実績を言う。証券市場では企業実績が市場の予測を上回った時、「アーニング・サプライズ」というが、この言葉は経済成長率でも使われる。国策や民間経済研究所、韓国銀行は数ヵ月前までは、第3四半期の成長率は1%台や0%台と見込んだ。去年第4四半期は、前四半期比マイナス5.1%まで墜落した成長率が、第2四半期は前四半期比2.6%成長にたのに続き、第3四半期は2.9%まで成長を遂げており、サプライズというに値する。

◆驚くべき経済成長を遂げることのできた原動力は、わが企業のアーニング・サプライズだった。三星(サムスン)電子は第3四半期、四半期基準では史上最高の35兆8700億ウォンの売り上げや4兆2300億ウォンの営業利益を記録し、三星テクウィンや三星電気など、ほかの三星系列会社の実績も、予想を上回った。LGグループは、第3四半期のLGディスプレーの売り上げ=5兆9590億、営業利益=9450億、純利益=5680億ウォンを始め、LG化学やLG生活健康の3社の売り上げや営業利益、純利益も、全て新記録を達成した。現代起亜(ヒョンデ・ギア)自動車グループの現代車と起亜社は、第3四半期に、それぞれ四半期基準では最高の営業利益=1兆ウォン台へと再び躍り出た。KTや現代重工業、ハイニックス半導体も当初の予想を上回る業績を発表した。

◆第2四半期や第3四半期における韓国企業や経済サプライズを第4四半期には期待できないという見方が多い。うなぎ上りだった国内株価が第3四半期の業績発表後、かえって調整局面に入ったのも、今後の企業業績への不安が一因である。しかし、グローバル危機の中でも善戦したわが企業の力量や努力を考慮すれば、アーニング・サプライズや成長率におけるサプライズが続くかも知れない。驚くべき業績までは行かなくても、少なくとも業績が予想を大幅に下回る「アーニング・ショック」だけはないことを祈る。

権純活(クォン・スンファル)論説委員shkwon@donga.com