Go to contents

「ウォール街のランドマーク入り、信じがたいことをやり遂げた」

「ウォール街のランドマーク入り、信じがたいことをやり遂げた」

Posted September. 11, 2009 08:18,   

한국어

韓国資本がウォール街の高層ビルを最初に買収した後、ウォール街入りした初日である。錦湖(クムホ)総合金融コンソーシアムは6月、17カ国、30コンソーシアムを抜き、AIG本社ビルの売却入札に成功後、3日、1億5000万ドル(約1845億ウォン)の代金を全て支払った。所有権を引き受けた錦湖総合金融コンソーシアムは同日、主要人物らを招き、「引っ越し祝い」を行った。

同日のイベントには、ウォール街でビルの持ち主会である「ニューヨーク・ダウンタウン協議会」のエリザベス・バーガー会長や米国の大物不動産開発業者、世界貿易センター(WTC)の建て直し事業を手がけているラリー・シルバースタイン会長、AIGのフリードリヒ・ウンチェル不動産管理担当社長などが出席した。

バーガー会長は挨拶で、「韓国のウォール街入りを祝う」とし、「今日は、ローワーマンハッタンの歴史に新たな幕開けとなるだろう」と強調した。シルバースタイン会長は祝辞で、「1930年代に建てられた、これほど美しいビルが韓国会社に買収されたのは、驚くべきことである」とし、「心から祝う」と述べた。

米不動産業界は、錦湖総合金融コンソーシアムによるAIGビルの買収を、非常に成功的な取引だと評している。AIGビルは、不動産バブルの全盛期は8億〜10億ドルまで値上がりし、査定評価価格も4億ドルと評価されたことを考慮すれば、1億5000万ドルでの買収は破格的な水準である。

ヨンウ・アソシエイツエウ・ヨンシク会長は最近、シルバースタイン会長が、「その価格でAIGビルを購入できたのは、信じがたいことである。その価格なら私が買うべきだった」と羨ましがったと伝えた。コンソーシアムが、このような価格でAIGビルを買収できたのは、米政府から公的資金の支援を受ける条件として、本社ビル売却を約束したAIGが期限に追われ、取引を成功させなければならなかったためだ。

錦湖総合金融の大株主として、今回のコンソーシアムに参加したウリィプライベートエクィティの李仁英(イ・インヨン)社長は、「韓国が通貨危機の際、外国資本にファイナンスセンターのようなビルを安価で売り渡したのと同様の状況だ」と説明した。そのためか、韓国資本のウォール街入りは、必ずしも歓迎されてはいない。同日、AIGのウンチェル社長は、メディアとのインタビューや写真撮影にも応じないという条件付きで、イベントに出席した。

また、AIGや米政府は、ビル売却決定前、錦湖総合金融やウリィプライベートエクィティ、ヨンウコンソーシアムの公信力や資金関係などをめぐり、裏で徹底的な調査を行ったという。

コンソーシアムは、AIGが来年までに同ビルを無償使用できるようにし、AIG側と1ドルの賃貸借契約を交わし、それ以後はビル高層部の一部を住居用マンションやコンドミニアムへの転換案を検討している。



higgledy@donga.com