KAIST(韓国科学技術院)が、入学査定官制を導入し、今年初めて施行した学校長推薦選考をパスした合格者5人のうち3人は、高校の内申書成績が1等級だった。特に、数学と物理の分野では、ほとんどの合格者が超上位グループだった。
東亜(トンア)日報が、KAISTの学校長推薦選考の合格者150人を分析した結果、内申の成績を公開した147校のうち、「合格者の内申が3等級以下」と答えた学校は12校に過ぎなかった。1等級が91人(61.9%)と最も多く、2等級は44人(22.9%)だった。KAISTでは1回目の評価の際、教科の成績を求めなかったが、学校で推薦した生徒のほとんどは、上位クラスの成績だった。
合格者を出したある高校の教師は、「入学査定官制だとは言え、とりあえず成績が志願する学校のレベルに合ってこそ、学校長が推薦できるもの」とし、「入学査定官制のこを、成績がよくなくても、何か一つだけ、ずば抜けていれば大学に進学でくる制度と考えるのは勘違いだ」と指摘した。
入学査定官制の導入趣旨にふさわしく、特定地域や特定学校出身の偏り現象は、ある程度解消した。合格者を出した学校で、60.7%(91校)が今回の選考で、KAISTの合格者を初めて出した。地域別では京畿道(キョンギド)の38人が最も多く、ソウルが36人でその次だった。仁川(インチョン)の6人まで含め、全体の合格者の中で首都圏出身の割合は53.3%だった。
KAISTは5月末、全国651校の一般系高校から一校当り1人の学校長推薦後、約2ヵ月にわたり、入学査定官の審査で150人の新入生を選抜した。
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