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三星、「長期間」就職浪人の採用志願も許容

三星、「長期間」就職浪人の採用志願も許容

Posted August. 21, 2009 08:20,   

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三星(サムスン)グループは、韓国の大企業で唯一、卒業予定者と直前学期卒業者に限り、採用志願者を受け付けていたが、下半期からこの規定を廃止する。大学卒業者なら卒業年度と関係なく、誰でも英語の成績と単位の基準さえ満たせば、志願できるようになる。

三星はこれまで、「優秀人材の偏り」を防ぐという趣旨で、大卒の新入社員の採用に、卒業予定者と直前学期卒業者のみを対象にしていた。例えば、今年の上半期は、直前学期の09年2月卒業者と09年8月の卒業予定者以外、採用への志願そのものが不可能だった。

三星グループ関係者は、「卒業後、引き続き、三星の公開採用だけを目標にするとか、他の会社に入社しても翌年、再び三星の採用試験を受けるなど、志願者が殺到し、優秀な人材を独占するという社会的な批判世論のため、これまで卒業者の志願を制限してきた」と説明した。しかし、今回、規定を変えたのは、3月から労働部が施行した「雇用上の年齢差別の禁止および高齢者雇用促進に関する法律」の改正案に従ったもの。このため、採用広告で「○○年以後の出生者に限る」という文句を入れるのは、違法になる。

三星が大卒社員の採用に卒業年度の制限を廃止した場合、就職市場は早くから「就職浪人」への関心に注がれている。大学生の李某さん(23、女)は、「これまで三星入社のため、わざと卒業を遅らせ、『5年生の1学期』に通う先輩も多かった」とし、「三星は、韓国内で一番多くの新入社員を選ぶ企業であるだけに、たくさんの人に機会を与えるのが望ましい」と語った。

もう少し様子を見極めなければ、分からないという意見もある。大学卒業後、就職活動をしているチョン某さん(28)は、「入試制限は無くなったが、実際、既卒業者をどれほど選ぶかは、未知数だ」とし、「資格制限を廃止しただけで、『就職浪人』を採用しなかったら、意味がない」と話した。

一方、三星グループ関係者は、「今回の公開採用で、いきなり入試志願者が急増するなど、副作用が生じる懸念もあり、これを最小限に食い止める方策を講じている」と語った。三星グループの今年下半期の新入社員採用広告は、9月初めに出る。採用人数は、上半期の2100人から、1300人増の3400人に上るものとみられる。



jmpark@donga.com alwaysj@donga.com