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[オピニオン]「肉食性左派」

Posted August. 04, 2009 09:04,   

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遠い昔に地球を支配していた恐竜は、草食性、肉食性、雑食性恐竜に分けられる。肉食性の恐竜は、体格が普通6〜15メートルで、草食性恐竜はこれよりはるかに大きく、サイズモサウルスはなんと50メートルもあった。しかし、体は大きいが行動は鈍い草食恐竜は、速く走り歯が鋭いティラノサウルスのような肉食恐竜の餌に転落するのが常だった。大統領選挙での圧勝と総選挙楽勝にも関わらず、大統領選挙不服勢力の攻勢に途方に暮れたりする李明博(イ・ミョンバク)政権の行動を「草食性右派」と「肉食性左派」の違いと見る見解もある。

◆肉食性左派は大体、事実や真実に対する責任意識が薄い。狂牛病騒動の際の扇動で明らかになったように、目的のためなら手段と方法を選ばず、誇張、歪曲、操作も辞さない。後で、間違いが公になっても、あれこれ理屈をつけて責任逃れをし、真摯な自省と再発防止の努力をしない。自分たちの目標に足かせになる集団や個人であれば、根拠が弱くても執拗にあら探しや揚げ足取りに終始する。昨年、民主労働党を離党した後、「大韓民国を肯定するニューレフト」を掲げ、北朝鮮の独裁を批判したチュ・デファン社会民主主義連帯共同代表のような合理的な人物もいるが、まだまだ左派内の少数勢力だ。

◆MBCの筆頭株主の放送文化振興会の新理事陣の選任発表があった後、社会各界に陣地を構築した肉食性左派勢力の反発が根強い。兵風詐欺劇、弾劾放送、狂牛病扇動など、節目の度に世論を誤導し、国民を扇動した勢力だから、新しいことでもない。ただ、かつての左派政権の時代、携帯電話の不法傍受、メジャー新聞社への弾圧、権力実勢の不正蓄財、金正日(キム・ジョンイル)政権への支援など、権力の失政を庇護した勢力から、今になって民主主義と言論の自由を言われるのは腑に落ちない。

◆法治を尊重し、暴力と別れを告げた合理的な左派に対しては尊重し、対話しなければならない。しかし、真実に対する意識が希薄で、何かにつけ、国を混乱に落とし入れる機会を探す勢力にまで「宥和政策」を使うとしても、どれほどの効果が得られるかは疑問だ。彼らの行動が変わらないとしたら、かえって真正面から立ち向かい、主張の虚構性を露呈させ、無力化させるのが大韓民国の先進化を繰り上げる道であるかも知れない。自由と民主を守るためには、実用的な知識に劣らず信念と勇気も要る。

権純活(クォン・スンファル)論説委員 shkwon@donga.com