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オバマ大統領、今は具体的な成果を示す時

オバマ大統領、今は具体的な成果を示す時

Posted July. 21, 2009 07:50,   

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「バラク・オバマ大統領が汗を流し始めた」。米政治専門誌のポリティコは19日、「長くない政治経歴と40代という若さにも関わらず、冷徹さと落ち着きを失わなかったオバマ大統領がついに内外の厳しい挑戦に汗を流し始めた」と伝えた。

「オバマ・フィーバー」が冷めかかっている理由は、ひとまず目立つ成果がないということ。主な懸案に対し、大統領が直接身を乗り出して多くのメッセージを発信したが、まだまだ収穫の段階には至っていない。金融安定対策と7870億ドルに達する景気刺激策を成立させ、第2次世界大戦以降、最悪の状況に直面していると言われていた米国経済の足元の火は消したものの、失業率の上昇と雪だるま式に膨らんでいる財政赤字は、オバマ大統領を不眠に落とし入れる要因だ。

意欲的に取り組んだ健康保険改革もスタートの段階からがたついている。オバマ大統領が提示したロードマップによると、8月、休会以前まで健康保険改革案を上院・下院の関連委員会に上程した後、10月から新しい制度を施行する計画だったが、財政赤字の拡大を懸念する共和党議員はもとより、民主党議員の一部からも反対の声が出ている。

世論の変化の推移も尋常でない。ワシントンポストとABC放送が15から18日までに実施した電話での世論調査によると、健康保険改革に対するオバマ大統領の政策支持度は49%となった。反対は44%。依然として支持するという回答の方が多いが、4月の調査当時、57%だった支持度が8%ポイントも下落した。ワシントンポストは、「特に目立つのは政治的無党派階層が反対に回った現象だ」とし、「就任100日当時、無党派層の場合、賛成53%、反対30%と集計されたが、今回の調査では賛成44%、反対49%と反対の方が多くなった」と伝えた。

温室効果ガスの削減問題を含めた気候変動枠組み条約も悩みの種だ。ジョージ・ブッシュ政府時代、グローバルアジェンダに取り組まない姿を見せて指導力を失った米国の地位を回復するためには必ず必要な措置だとして、温室効果ガスの削減に向け、国内立法の手続きを急いでいるが、関連産業の萎縮を恐れて反対する声が高い。

その上、国際情勢もアフガニスタン戦争が解決の糸口をつかめずに、タリバン勢力はアフガン・パキスタンの国境地域で勢力を拡大している。北朝鮮とイランもオバマ大統領が差し伸べた握手の手を振り切ったまま、マイウェイを宣言した状態だ。

ポリティコは、「もうハネムーン期間は終わった。目に見える具体的な成果をもって真の変化と改革を立証しなければならない時期に来ている」と論評した。



triplets@donga.com