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小さくなった茶碗

Posted July. 03, 2009 03:01,   

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最近、李某さん(58、女)は、先日結婚したばかりの息子の自宅を訪れた。李さんは茶碗にご飯を半分しか盛らない嫁に向かって、「茶碗にはご飯を大盛りに盛らなければ、福は来ない」と小言を言ったが、嫁から「最近は多めにご飯を食べると、ダサいと言われますよ」と愚痴を言われた。所得水準の向上や食生活の欧米化、ダイエット・ブームで、一度の食事で食べるご飯の量が減っている。これを受け、茶碗のサイズもそれに合わせて小さくなっている。

●ご飯こそ強壮剤?小さくなりつつある茶碗

2日、ヘンナム磁器・製品研究所によると、「ご飯こそ強壮剤」と言われた1940年代や50年代の茶碗の用量は530ccだったが、欧米の食文化が韓国内に紹介され、茶碗のサイズは1960年代に500cc、1970年代や80年代は450ccへ小さくなった。1988年のソウル五輪前後に、韓国内にファストフードが紹介され、我が食卓でご飯の存在感はますます薄れてしまった。1980年代=132.4キロだった米消費量は、1990年=93.6キロに減り、00年=93.6キロと引き続き減少している。結局、ヘンナム磁器や韓国(ハングク)陶磁器など、韓国内有数の食器製造会社は茶碗のサイズを350ccまで小さくした。

飲食店で多く使われるステンレススチール製茶碗のサイズも、かつてより小さくなった。かつて、飲食店では蓋のない深みのある周鉢(真鍮製のご飯を盛る鉢)を主に使ったが、最近は蓋つきのやや平たい合周鉢を使っている。南大門(ナムデムン)市場のある器卸会社の関係者は、「合周鉢は保温や保存性が優れているメリットもあるが、それよりは飲食店の客らの食べる量が減ったためだ」と語った。

●小さくなりつつある茶碗で、「邪魔者」になった米

統計庁によると、昨年韓国内1人当たりの年間米消費量は75.6キロと、07年に比べ1.3キロ減となった。01年=88.7キロに比べ、14.5%(13.1キロ)も減少している。1人当たり、1日に茶碗2杯分食べていたものが1.7個分へと減ったことになる。

消費量が減り、米の値段も下がりつつある。農水産物流通公社によると、米の卸売価格(商品=20キロ)は1日現在、3万9000ウォンと1年前に比べ5.6%(2300ウォン)値下がりした。小売価格も4万4596ウォンと、1ヵ月前より2.6%(1196ウォン)値下がりした。



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