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マンUは観客のハートを狙う 資産価値2兆ウォンの世界企業

マンUは観客のハートを狙う 資産価値2兆ウォンの世界企業

Posted May. 18, 2009 08:28,   

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「英国を越えて世界へ!」

「ゴールポストに向けてボールを蹴るわけではなく、観客のハートに向けてボールを蹴るチーム」

16日、アーセナルと0対0に引き分けて、27勝6分け4敗(勝ち点87点)で残りの試合の結果と関係なく3年連続イングランド・プレミアリーグの首位の座に就いたマンチェスター・ユナイテッドは単純なサッカーチームではない。「株式会社マンU」と呼ばれるグローバルなサッカー企業だ。

マンUは今年初め、経済専門誌「ポブス」が評価した資産価値が18億7000万ドル(約2兆3600億ウォン)で世界最高の球団だ。昨年の売上は3億ポンド(5700億ウォン)に上る。

●サッカー、それ以上のチーム

マンUの最高経営者のデヴィッド・ギル社長は、大手会計・コンサルティング事務所のプライスウォーターハウスクーパース(PwC)出身だ。1997年、財政担当から出発して05年社長に就いてから、徹底した資金管理とマーケティングでマンUを経営している。

マンU経営の中核は、企業と同じく利益を上げることだ。7月、韓国を含め、アジアツアーをする理由もアジア市場を開拓するためのもの。世界中に1億人のファンを確保しているが、未開拓市場のアジアと東南アジアへの攻略に乗り出した。

韓国人初のプレミアリーガーの朴智星(パク・ジソン)について、「アジア市場攻略の中核」と公然と言っているほど、全ての経営の焦点は利益に帰結する。マンUは入場料(40%)とテレビ中継料(30%)、スポンサーと商品販売(30%)を通じて収益を得る。今季、試合当りのホーム平均観客は7万5000人に達する。

●人気を秘訣は人材経営

アレックス・ファーガソン監督は、選手経営の責任を負う。カギは実力中心の起用だ。

ファーガソン監督はマット・バスピー監督(1945〜1973年)以後、しばらくの間「酔っ払いのチーム」と呼ばれたマンUを改革し、世界最高のチームに衣替えさせた。幼少年チームを作って「有望株」を育てた。

デビッド・ベッカム、ライアン・ギグス、ポール・スコールズ、ギャリー・ネビルらはファーガソン監督が育てたスターだ。クリスティアーノ・ロナウドやウェイン・ルーニーら、他のチームの幼少年チームで成長した選手らも引き入れた。

海外選手もチームの戦力に助けになると、巨額を払って獲得した。05年に迎え入れた朴智星はマンUの心臓に成長した。

●マンUでワールドスターになった朴智星

05年7月、オランダのPSVアイントホーヘンからマンUへ移籍した朴智星は、122試合に出場して12ゴールを決め、世界的な選手へ跳躍した。

欧州の同一チームで100試合以上をプレーした選手は、車範根(チャ・ボムグン)水原三星(スウォン・サムスン)監督(バイヤー・レバークーゼン)以後2番目だ。

フース・ヒディンク氏はアイントホーヘン監督時代に「朴智星がマンUへ行けば、韓国にマンUのユニホームを売り込むための道具にしかならない」として移籍を引き止めた。しかし、朴智星は05〜06シーズン2ゴール・6アシスト、06〜07シーズン5ゴール・2アシストを記録するなど、成長を繰り返した。

07年怪我をし、昨年はこれといった活躍を見せなかったものの、今季、再びリーグとFAカップ、欧州チャンピオンズリーグで4ゴール・2アシストで復活した。5年間12ゴール・12アシストで「ファーガソンの子」の一軸を担った。



yjongk@donga.com