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[社説]代替エネルギー産業、内実と持続性が重要だ

[社説]代替エネルギー産業、内実と持続性が重要だ

Posted April. 24, 2009 03:25,   

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バラク・オバマ米大統領は22日、地球の日を迎え、風力、潮力などの代替エネルギーの開発に積極的に乗り出すことを明らかにした。オバマ大統領は、米アイオワ州ニュートン風力発電所を訪れ、「新エネルギー時代を始めることで、経済成長の新たな基礎を築かなければならない時だ。風力資源の潜在力を十分に利用すれば、2030年には、米国の電気需要の最大20%を充当し、25万の雇用を創出することができる」と強調した。新しいエネルギー開発に先導的に投資することで、環境と経済を同時に活性化させ、経済危機を克服するということだ。

世界の主要国は、先を争ってニューディール競争に乗り出している。米国は、向こう10年間、クリーン・エネルギーの開発に1500億ドルを投資すると発表した。英国は、2020年までにグリーン・ニューディールに100億パウンドを投入する計画だ。温室効果ガスの規制に消極的だった米国が、代替エネルギーの開発に積極的になることで、国際的に温室効果ガスの規制圧力が強化されるだろう。韓国も、積極的に代替エネルギーを開発して備えなければ、未来型成長産業で後れをとる恐れがある。

韓国は今年初め、環境にやさしい社会間接資本とグリーン産業投資を並行するグリーン・ニューディール事業を発表した。環境親和型プロジェクトに4年間で約50兆492億ウォンを投じ、約95万6000の雇用を創出するという。しかし、雇用創出效果が大きい「四大河川整備事業」「森整備事業」「グリーン交通網の拡充」といった事業が、優先順位が高い。太陽光や風力発電など、新エネルギー開発事業に向こう3年間で、民間資本を合わせて約2500億ウォンを投資する計画だというが、相対的にお粗末で、推進力がないのが現実だ。

代替エネルギー開発事業が成功するには、何よりも内実を整え、持続的に投資が行なわれなければならない。独自の技術も不足した状況で、展示效果を狙った大型事業は、商業性に欠け、「グリーン・バブル」を生み出しやすい。風力発電関連産業は、輸出産業でも有望だ。風力発電設備の場合、世界的に競争力がある造船機資材企業が、有利に進出できる。

代替エネルギー開発に民間資本が入ってくるように、大胆な規制緩和が必要だ。不動産市場で浮動する800兆ウォンの資金を新動力産業に引き込むことができれば、これ以上によいことはないだろう。競争力がない産業で、金が漏れ出ないように構造調整を迅速に推進する必要がある。代替エネルギー分野で、新たな投資を引き出すことができる創意的な企業家精神が何よりも重要だ。