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[オピニオン]申海𨩱、ロケット称揚

Posted April. 21, 2009 08:18,   

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90年代初め、ソ・テジが登場する前、申海𨩱(シン・ヘチョル)は「ジャズカフェ」で、韓国語のラップの魅力を広めた。97年、彼がリードボーカルを務めるグループ「ネクスト」を解散した当時は、「息の音だけを録音しても30万枚は売れるのに、なぜ解散するのか」とまで言われた。ところが、「いつからか悪役のイメージが薄れ、人々は『善良な申海𨩱』は好まない」(06年3月東亜日報インタビュー)現象が起った。しかし、正確に言えば、「悪役イメージが薄れたのではなく、悪役を自任した」のだ。歌手の李スンチョルは、あるテレビ番組で、「平凡な少年が周りから煽られ、『ジャンヌダルク』のように変わった」と語った。

◆申海𨩱がまた話題の中心に浮上した。「朝鮮人民民主主義共和国(朝鮮民主主義人民共和国の誤り)が、当然の主権に基づき、適法な国際手続きに則ってロケット発射に成功したことを、民族の一員として祝う」と8日、自身のホームページに書き込んだ。ライトコリアと自由北韓運動連合は、「国家保安法第7条称揚鼓舞条項を違反した」とし17日、彼をソウル中央地検に告発した。翌日、申海𨩱はホームページに、「告訴されちゃいました、怖い、怖い」というコメントを書き込んだ。

◆大麻事件で拘束された経験のある彼は、ある番組で大麻の合法化を主張したことで、批判の書き込みで炎上したことがある。体罰や入試重視の教育を批判したにもかかわらず、予備校の広告を撮り、批判の書き込みが増えると、ホームページに「あなたたちと所信が違うことが犯罪なのか」と言い、中指を立てた写真を掲載した。彼は毒舌で快感を感じ、反応が小さければ満足できない「毒舌中毒」に陥ったようだ。

◆ハンナラ党の宋永仙(ソン・ヨンソン)議員の言葉どおり、彼は「英雄になった気で、芸能人として人気を高めるために、あるいは本当に何も考えずに」見解を口にしたのかもしれない。芸能人が、国内外で政治的な発言で、注目を集めることはよくある。ただ、自分の音楽世界を「言葉」で表現できる数少ない知的な音楽人に数えられた彼が、音楽以外で論議の的になることは残念だ。宋議員は、「北朝鮮のロケット発射の成功を祝うなら、金正日(キム・ジョンイル)政権下で暮さなければならない」と攻撃した。ところで、申海𨩱式の後先かえりみない毒舌家なら、北朝鮮では公開処刑の対象だ。

金順徳(キム・スンドク)論説委員 yuri@donga.com