昨年、韓国の1人当りの国民所得は1年ぶりに1万ドル台に後退した。経済成長率が通貨危機以後、最低水準を示し、世界各国と比較した1人当たりの国内総生産(GDP)順位も28位から42位へ14段階も下落したものと推定される。
中央銀行の韓国銀行(韓銀)が27日発表した「08年国民勘定(暫定)」によると、昨年、1人当りの国民総所得(GNI)は1万9231ドルで、07年より2464ドル(11.4%)減少した。通貨危機直後、1万ドル台を割った1人当たりのGNIは、00年に再び1万ドル台に入って以来、上昇を続け、07年史上初めて2万ドル台に突入したが、昨年、世界的な金融危機の影響で再び下落した。
昨年、1人当たりのGNIが減少したのは、急激なウォン安でドル建ての所得が大幅に減少したためだ。
経済成長率を示す実質国内総生産(GDP)の伸び率は2.2%で、先月、韓銀が発表した速報値より0.3%ポイント低くなった。これを受け、国際通貨基金(IMF)は07年に世界28位だった韓国の1人当りのGDPが昨年は42位へ後退したものと推定した。
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