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政府、世界有数の投資銀行を相手にコンファレンス・コールを開催 

政府、世界有数の投資銀行を相手にコンファレンス・コールを開催 

Posted March. 23, 2009 04:02,   

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「HSBC香港のプレード・ニューマンです…」。20日午前10時50分、ソウル汝矣島(ヨイド)の金融委員会の会議室。挨拶の言葉がスピーカを通じて流れると、しばらく沈黙があった。

韓国政府が世界的な投資銀行(IB)を相手に初めて開催したコンファレンス・コール(電話会議)に「問題のHSBC」が参加したのだ。英経済週刊誌のエコノミストが最近、「韓国は新興国の中で三番目に通貨危機に脆い」という報道をする際、資料の出所として明らかにしたのが英国系銀行のHSBCだ。

金融委員会(金融委)の李ジョンホ外信チーム長が予想質問紙に目を通した。HSBCは予め質問紙を送っていないので、どんな話が出てくるか分からなかった。コンファレンス・コールの主管者の金融委の李昌饁(イ・チャンヨン)副委員長の言葉は簡単だった。「キープ・ゴイング(Keep going、どうぞ続けてお話ください)」。

昨年9月、世界的な金融危機の波が世界中の金融市場に押し寄せて以来、一部の世界的なIBと外信が韓国経済に対する否定的な分析を相次いで発表したが、政府としてはその都度、釈明の反論を繰り広げるだけで、根本的な対応方法を探せずにいた。

20日のコンファレンス・コールは韓国経済とグローバルIBの間の誤解を解くための最初の試みだった。ソウルと香港で活動するシティーグループ、クレディ・リヨネ証券(CLSA)、クレジットスイス、ゴールドマンソックス、HSBC、JPモーガン、メリルリンチ、モーガンスタンレー、スタンダード・チャーターズ、UBSなど、主要IBのエコノミストが参加した。

会議が始まると、李チーム長は、「早速、質問を承りますので、どうぞ」と言い、エコノミストらも待っていたかのように立て続けに敏感な質問を投げかけた。

「中小企業向けの貸出はもう十分だと思います。貸出をこれ以上に拡大すると、モラールハザードの問題が提起されるのではないでしょうか」(CLSAショーン・コクラン・リサーチセンター長)。

李副委員長は、「微妙な質問だ」とした上で、「政策的なジレンマがある」と認めた。しかし、「政府は中小企業向けの貸出を拡大しようとするわけではなくて、貸出の減少の速度を減らそうとしているのだ」と答えた。

HSBCのニューマン・リサーチセンター長は、「個人向けの貸出も多すぎるのではないか」と問い詰めた。サブプライム・モーゲージ(信用度の低い借り手への住宅融資)問題が米国の金融危機を触発したように、韓国も個人部門が危機の始発点になりうるのではないかという意味に解釈できる質問だ。李副委員長は、「延滞率が1%にも及ばない。米国のサブプライムは20%が越えたのではないか」と反論した。スピーカー・ホンの向こうからは息の音だけが聞こえた。



legman@donga.com