
真夏の熱い太陽の下で果てしなく広がっている草原地帯。齠_の陰も見当たらないほど際限の見えない広大な平野とどこまでの裾野を広げている小さな丘。
その片方に設けられたサーキットには各種先端部品で骨と肉をを作って生きているような感じの「マシーン(自動車レース用の車両)」が吠え声を上げている。車両が噴き出す熱気と強烈な南アフリカの蒸し暑さは大地を熱く燃え上がらせている。
仁川(インチョン)空港から飛行機で18時間かけて到着した南アフリカ共和国のヨハネスバーグ。都心から北の方へ30分ぐらい走って、ガウテンのキャラミ・サーキットに到着した。
国家対抗の自動車レース「A1グラン・プリ」の08〜09シーズン5番目の舞台だった。南ア共は10年ワールドカップ(W杯)を広報するため、今大会を誘致した。
22日、南アフリカのズールー族の言葉で、「私んち」という意味のキャラミ・サーキットに午前から観覧客が駆けつけた。
キャラミ・サーキットの長さは4.26キロ。レース用車両が1周するのに1分40秒ぐらいしかかからない。土地を鳴らすエンジンの音やタイヤの焼ける匂いが競技場を包みつつ、お祭りムードを一層掻き立てる。
大会が始まると、約9万の客席はほぼ満席になっていた。自動車レースは中上流層の白人の間で人気が高い。南ア共チームは今大会で7位をマークし、善戦している。
韓国代表チームのA1チームコリアは、今季初大会の昨年10月5日、オランダのザントフォールト・サーキットで初めてのデビュー舞台を行った。ドライバーのファン・ジンウ(26)は、デビュー舞台で悪天候の中でも安定的な運行をして7位につけた。
しかし、韓国はまだまだ初心者の段階だ。残りの大会ではずっと下位グループだった。これを挽回するために、在日韓国人3世の李キョンウ(20)をシーズン途中迎え入れた。
しかし、前日の予選点検レースで車両の一部の部品を組織委からきちんと供給してもらえず、練習もまともにできなかった。結局、決戦レースにはこぎ着けなかった。
22カ国のうち16位となったチームコリアは、結局、決戦への希望を次の大会へ持ち越すことになった。チームコリアのメインドライバーの李キョンウは、「良い姿を見せたかったのに残念だ。次の大会では中位グループに入れるように努力する」とコメントした。
hic@donga.com