Go to contents

「攻撃されれば報復」イスラエル、口先だけの停戦

「攻撃されれば報復」イスラエル、口先だけの停戦

Posted January. 19, 2009 03:04,   

昨年12月27日の交戦以来1日も欠かさなかったイスラエル軍の爆撃が、18日未明から中断され、ガザ地区の住民は「爆弾のない夜」を過ごしたと、AFP通信が18日に報じた。

イスラム過激派ハマスを追い込んだイスラエルが、一方的に停戦を宣言したことで、交戦は小康状態に入った。しかし、今回の停戦は、いつ破られるか分からない「不安な静寂」と外信は伝えた。

▲中途半端な停戦〓家族と避難生活をしているパレスチナ人主婦、ノア・アブ・ジャバイムさん(37)は、「住民は、一時的な停戦でなく、長期停戦を望んでいる。何の希望も与えられないイスラエルとハマスは、いずれも敗者だ」と話した。

イスラエルの停戦宣言後、米国、英国、ドイツなど世界各国が歓迎声明を発表したが、懐疑論も浮上している。戦争の一当事者であるハマスを排除した停戦宣言に、実效性があるのかということだ。

実際、ハマスは闘争を継続すると明らかにし、イスラエルの停戦宣言を「中途半端な停戦」に転落させた。ハマスが今回の交戦で深刻な打撃を受けたものの、ガザ地区を統治する別の勢力がいないため、今後もガザ地区を掌握するという分析もある。

▲完全な停戦まで難題山積〓国際社会の希望どおり「完全な停戦」が実現するには、解決しなければならない課題が少なくない。

まず、イスラエル軍の撤収問題だ。イスラエルは、ハマスが攻撃を中止するなら、適切な時期に撤収問題を検討するという立場だが、ハマスは即時かつ完全な撤収を貫徹するという考えだ。エジプトとパレスチナのガザ地区の国境地帯の保安強化対策も難問だ。

イスラエルは、ハマスが国境地帯のトンネルなどを通じて、武器を密搬入することを阻止するために、16日、米国と了解覚書(MOU)を締結した。しかし、エジプトは、このようなMOUに縛られないとして、外国の監視団を自国領土に入れないとして対抗している。

ハマスは、イスラエルの封鎖解除とともに、国境通過所の開放を停戦の前提条件に掲げている。このため、エジプトとの国境地帯にあるラパ国境通過所の開放問題論議も、難航が予想される。

22日間続いたイスラエルの攻撃で焦土と化したガザ地区の再建も難題だ。パレスチナ側は、家屋2万軒が破損するなど、17億ドルの物的被害が発生したと明らかにしている。



esprit@donga.com