バラク・オバマ米次期大統領は25日、「予算案を一行ずつ、一枚ずつ細かくチェックし、無駄な政府支出を減らしていくつもりだ」と、予算改革への強い意志を明らかにした。オバマ次期政権は、金融危機で低迷に陥っている米経済の再生のため、任期の最初2年間は、最大7000億ドルを投入する大規模な景気策を考えている。不況の苦痛を減らすため、果敢な財政政策を展開するだろうが、税金の無駄遣いがないように使途を徹底的に突き止め、政府から先に倹約するという意味だ。税金の無駄遣いをなくすというオバマ次期大統領の誓いは、納税者への礼儀であり、大規模な景気策の効果を高めるための対策でもある。
オバマ次期大統領は、「増えつつある財政赤字と沈みつつある経済という、二つの挑戦に直面している我々に、予算改革は至上命題だ」と語った。韓国も同様である。李明博(イ・ミョンバク)政権も、財政出動で経済を再建し、雇用創出を図っているが、そのためには政府と国会が予算を「果敢に投じる所と断固として減らす所」とを厳選しなければならない。幸い、財政の健全性はまだいいが、来年予算を見ても、税金では足りず、その不足分は国債を発行して借金せざるを得ないのが現状だ。来年の経済成長率が、政府の予想通り2%台に止まったり、それ以下へ下降すれば、新たに生まれる雇用は事実上「ゼロ」となり、税源も脆弱になる。
そうした中、国会議員らは経済危機からの脱出のため、非常予算まで切り崩して、自分の地域区の事業に回すのに余念がない。与党の議員はもとより、国民の負担を理由に予算の削減を公言する野党議員までが、予算の勝ち取りに我先に乗り出している。常任委員会での審査を経る間に増額された10兆ウォン以上の予算のうち、請願事業は最終的な審査段階で、徹底的に外さなければならない。なのに、韓国政府や韓国国会には予算案を一行ずつ、一枚ずつチェックし、無駄を取り除こうとする長官や次官、議員が果たしているだろうか。
オバマ次期大統領は次期政権の経済チームの顔ぶれを発表し、「我々は経済危機の解決に1分たりとも無駄に過ごせない」とし、改革のスピードを強調した。市場の安定に向けた、米当局の迅速かつ果敢な措置は、韓国政府と中央銀行の鈍く優柔不断な対応とは、比べものにならない。
政府がしっかりしておらず、国会が本来の役割を放棄した状況が続けば、経済は沈没し、大切な雇用はさらに消えていくだろう。オバマ次期大統領より、さらに心を鬼にして倹約に乗り出し、1分たりとも浪費することなく、走らなければならないのは、ほかならぬ韓国政府や国会だ。






