
ジンクスは破られるために存在するものだ。いよいよジンクスから抜け出す時が来た。10年南アフリカ共和国ワールドカップ(W杯)アジア地域最終予選第3戦、サウジアラビア戦(20日午前1時35分)を控えた韓国サッカー代表チーム。決戦まで残すところ1日となった。
7回連続のW杯本選進出を狙う代表チームにとって、サウジアラビアは必ず越えなければならないハードルだ。特に、1989年イタリアW杯予選で2—0の勝利をした後、19年間サウジアラビアと6試合を戦って3分け3敗に止まった「19年間勝ち無しのジンクス」を破らなければならない。
●「私の時は簡単に勝ったのに…」
許丁茂(ホ・ジョンム)代表監督は、中東へ向かう前「私の時はサウジアラビアには簡単に勝てたのに…」と話した。しかし、時間が経つにつれ、両チームの戦力は逆転した。
許監督は00年、アジア大会監督を務め、サウジアラビアとの準決勝で1—2で敗北を喫した痛い経験を持っている。当時のサウジアラビア監督は現在代表チームを率いているナセル・アル・ジョハル監督だ。約8年ぶりに雪辱するチャンスもつかんだわけだ。
試合が行われるリヤドは、1999年、許監督が司令塔を務めた五輪代表チームがサウジアラビアとの評価試合で3—1で勝った場所であるだけに、勝利の運をつなげていける可能性があるものと関心を集めている。
また、00年のアジア大会当時、許監督と試合に出場した李雲在(イ・ウンジェ、水原)、李栄杓(イ・ヨンピョ、ドルトムント)、朴智星(パク・ジソン、マンチェスター・ユナイテッド)も雪辱の機会を得た。
●海外組と国内組のプライドの争い
今度のサウジアラビア戦で最先方に立つ朴主永(パク・ジュヨン=ASモナコ)と李根鎬(イ・グンホ=大邱)は同い年。朴主永は05年、「サッカー天才」と呼ばれながら、華やかなデビューを果たした反面、李根鎬はプロサッカー2軍の最優秀選手(MVP)出身で底から上がってきた。
今年上半期、3次予選でずっと代表チームで最先方の攻撃手として活躍してきた朴主永は、ゴール決定力不足で非難を浴びせられた。その間、李根鎬が代表チームに合流し、ウズベキスタン戦とアラブ首長国連邦戦で2試合連続2ゴールを決め、許監督の信任を受けた。李根鎬は、「朴主永との競争はかえって刺激剤となって、チーム全体にプラスになりうる」とコメントした。
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