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ICカードもコピーの恐れ

Posted October. 27, 2008 09:10,   

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コピーの可能性が提起されて議論を招いている集積回路(IC)チップ組み込みのキャッシュカードが、政府研究所の実験で実際にコピーされたことがあることが確認された。

ハンナラ党の陳寿姫(チン・スヒ)議員が26日に入手した「ICキャッシュカード、コピー結果の報告書」によると、韓国電子通信研究院(ETRI)傘下の国家保安技術研究所(NSRI)は8月、ICキャッシュカードに対するコピー実験を実施して、組み込みの暗号キーの抽出とコピーに成功したことが分かった。国家保安技術研究所は報告書で、「カードをコピーした後、不法の口座振替をした結果、取引が正常に行われ、明細票も出力された」と明らかにした。

ICカードのコピーが可能なのは、中央銀行の韓国銀行が「金融ICカード標準」を作る際、ICチップに対する「副チャンネル」攻撃安全性検証の項目を入れていないためであるとされている。「副チャンネル分析」とは、チップに組み込まれた暗号演算規則が作動する時に発生する電気消耗量、熱情報などを通じて暗号を取り出すこと。

実験結果、特定電流をチップに流すと、暗号演算規則が違って反応し、この反応を通じて暗号キーを取り出せたという。

研究所はこの結果を、大統領府、国家情報院、韓国銀行、金融監督院に即刻報告したが、金融当局は直ちに措置に乗り出さなかった。20日、国政監査で陳議員が「コピー可能性」の疑惑を提起すると、金融監督院は20日、コピーの事実は明らかにしないまま、「一部銀行のキャッシュカードに使われた特定チップがコピーの可能性があるということだ」とし、「国内のクレジットカード全部と多数のキャッシュカードには問題となった特定チップを使っていない」と述べた。

金融監督院は現在、キャッシュカードとクレジットカードの無断コピーを防ぐため、従来のマグネチック(磁気式)カードの代わりに、ICチップが組み込まれた新型カードへ転換を進めており、10年をメドに全ての信用決済がICカードで行われるように義務付ける方針だ。

ICチップが組み込まれえクレジットカードは約3509万枚(発給されたキャッシュカードの90%)に達し、クレジットカードも76%の約5089枚にICチップが組み込まれていると推算されている。さらに、政府が導入した電子パスポートにもICチップが使われている。陳議員は、「問題になるカードを直ちに回収し、セキュリティ強化策を講じるべきだ」と指摘した。



sys1201@donga.com