広々した太平洋を眺めていると、これから展開される大きな舞台が、目の前で広がるような気がする。国内女子ゴルフ最強の申智愛(シン・ジエ、ハイマート)。申智愛は2日、米サンフランシスコ近くの海辺、ハーフムーンベイGC(パー72)で開幕する米女子プロゴルフ(LPGA)ツアー三星(サムスン)ワールドチャンピオンシップに出場した。
出場選手は、通常の大会の7分の1にも及ばない20人。申智愛は、8月メジャー大会の全英女子オープンの優勝で招待された。LPGAツアー大会は、全英女子オープン以後初出場。
「数ヵ月経ったのに、ロレーナ・オチョア、カリー・ウェブが祝ってくれました。ありがたくてただ『サンキュ』ばかりを繰り返して言っていました。だからと言って、肩に力をいれ過ぎたらだめですね。スウィングがうまくいきませんから…ホホホ」。
先週、韓国女子ゴルフ史上、一シーズンメジャー2勝を収めた申智愛は、喜びを楽しむ暇もなく、この大会のために出国した。
最近、日本ツアー2週連続準優勝と韓国内大会優勝に続いた1ヵ月近く、厳しいスケジュールだが、彼女は来季米国ツアーへ本格的な進出に先立って、世界の強豪らと競うつもりで、コースを入念にチェックした。
「ラフが強くて、初めて接する芝生なので、慣れてないです。海のコースなので、風も気になりますし。でも、周りの関心が高いだけに頑張らなきゃと思います」。
今大会には申智愛をはじめ、韓国選手だけで歴代最多の8人が出場し、在ブラジル韓国人のアンジェラ・パークまで入れると、韓国勢は半分近い9人だ。ゴルフ場の入り口に掲げられた出場選手の大型写真だけを見ると、韓国内大会を思い浮かべるほどだ。
先週、LPGAツアーでシーズン7勝目を記録したロレーナ・オチョア(メキシコ)は3連覇を狙っており、今年末に引退を控えているアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)が有終の美を飾れるか注目される。
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