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ボルト、パウエル、ゲイ…今晩、世界最速の男たちが走る

ボルト、パウエル、ゲイ…今晩、世界最速の男たちが走る

Posted August. 16, 2008 07:17,   

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世界最速の人間を競う陸上男子100メートル走の決勝が16日の夜行われる。

異変がない限り、優勝者はウサイン・ボルト(22)、アサファ・パウエル(26=以上ジャマイカ)、タイソン・ゲイ(26=米国)のうちの一人になる。

ボルトは今年6月に9秒72で走り世界記録を打ち立てた。パウエルはボルト以前に9秒74の世界記録保持者だった。ゲイは9秒77が最高記録だが、今年に9秒68の非公式世界記録を出している。

3人のうち2人はジャマイカ選手だ。スプリンター王国と呼ばれるジャマイカだが、スプリンターの花と言われる五輪の男子100メートル走では金メダルを取った経験がない。半面、陸上強国の米国は、これまで25回(第6、12、13回大会は世界大戦で中止)行われた陸上男子100メートル走で、半分を大きく上回る16個の金メダルを獲得している。

ボルトやパウエルが一番先に決勝ラインを通過すれば、ジャマイカは初めて五輪の陸上男子100メートル走の優勝国に名を連ねることになる。ゲイが優勝すれば、米国は大会3連覇達成となる。2000年にはモーリス・グリーンが、2004年にはジャスティン・ガトリンが優勝した。米国は1932年のロサンジェルス大会から1956年のメルボルン大会まで5連敗したが、その後、2大会連続の優勝だけでも3度経験している。

記録上ではボルト−パウエル−ゲイの順だが、結果は予断を許さない。ゲイは昨年の大阪世界陸上選手権でパウエルを交わした。パウエルは、今年7月のストックホルムでボルトを破っている。ボルトは世界記録を樹立する際、ゲイを下している。

オンラインスポーツブックメーカー、ウィリアムヒールはボルト、ゲイ、パウエルの3人にそれぞれ0.8倍、2.3倍、2.75倍の配当率を賭けてボルトの優勝可能性を高くみた。

若いボルトは、最近勢いに乗っている。ゲイは大一番に強いところを見せている。メジャー大会での優勝経験がないパウエルは、最近「ナンバー2になったら負担も軽くなった」と言って意欲を示している。

専門家らは、スタート反応速度が勝負を分けるをみている。号砲が鳴ったあと、大半の選手たちは大体0.130〜0.180秒が流れた後に飛び出す。そこですでに0.05秒の差が出る。激しい競争が世界記録に繋がるだろうとする分析も多い。

ジャマイカは、100メートル走で初の金メダルを手にすることができるのか。世界記録は破れるか。今晩笑う男を見れば分かる。



why@donga.com