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疑惑だけ増幅させた「金剛山の真実」

Posted July. 26, 2008 03:30,   

政府合同調査団が25日、金剛山(クムガンサン)観光客射殺事件の中間調査結果を発表したが、「殺人の真実」を明らかにするだけの新しい内容はなかった。調査団は、「現場調査ができず、真相究明に限界がある」と述べ、北朝鮮の口だけを眺めるしかない「現実」を嘆いた。

黄富起(ファン・ブギ)調査団長は、「早期に調査団が現場を訪れて真相調査ができるよう北朝鮮当局の協力を求める」と述べた。しかし、北朝鮮が応じない場合、真相解明が長びく可能性を憂慮する声も出ている。

▲中身のない中間発表〓北朝鮮が、現代峨山(ヒョンデアサン)を通じて自分に有利な供述だけをしている状況下で、朴ワンジャ氏(53)射殺事件に対する中間発表の内容は、極めて貧弱だった。

射殺が、北朝鮮の意図的な挑発なのか、偶発的な事故なのかを判断できる証拠は一つも出てこなかった。特に、朴氏が被弾した軍警戒区域内で何が起きたかについて、調査団はまったく新しい事実を示せなかった。

朴氏が、海水浴場の終りを知らせるフェンスと砂丘を越えて、軍警戒区域にどれほど深く進入したのかについて、調査団は判断の根拠を提示できなかった。北朝鮮は、11日にキセン岩付近(1.2キロ)と言っていたのを、16日には、現代峨山の尹萬俊(ユン・マンジュン)社長に対して800メートルと言を翻している。

発砲した兵士の数、兵士が静止を命令して空砲を撃ったのかどうか、兵士が数発発砲し、2発が被害者の背中とでん部に命中したのか、などの疑惑について、黄団長は「現場調査をしなければ分からない」という言葉を繰り返した。

▲出発時間と発砲地点だけを確認〓合同調査団がこれまでに確認した客観的な事実は、朴氏がホテルを出た時間と被弾して倒れた地点がすべてだ。

現代峨山の主張どおり、ビーチホテルの監視カメラには、朴氏が11日午前4時31分にホテルを出発する姿が映っていた。しかし、時間が、実際の時間より12分29秒早く設定されていたため、実際にホテルを出た時間は4時18分になるという。現代峨山が撮った遺体収拾の写真などを分析した結果、朴氏が被弾した地点は、海水浴場から軍警戒区域に入り、直線距離で200メートル地点であることがわかった。

北朝鮮は、事件当日の11日に、現代峨山にこのように伝えていたが、16日には、尹社長に、発砲の場所が軍警戒区域を越えて300メートル地点だと発言内容を変えており、後から事実関係の操作を図ったという非難が避けられなくなった。

▲射殺直後の現場写真の発見は成果〓しかし調査団は、ある観光客が撮った写真から、いくつかの情況証拠を新たに確保した。デジタルカメラで午前5時16分に撮影された写真からは、朴氏が被弾して倒れ、その周りに2人の兵士が立っているのが確認された。

黄団長は、「北朝鮮が発砲時間だと主張する午前4時55分から5時頃は、周辺が明るい状況だっただろう」と言い、北朝鮮が朴氏が韓国人観光客であることを肉眼で識別できたことを強調した。



kyle@donga.com srkim@donga.com