ハリウット映画「The Station Agent」は、古い鉄道の駅を舞台に赤の他人同士が出会い、友情を育んでいく過程を描いた映画だ。日本の映画「鉄道員」も、田舎の駅長が定年を迎えて自分の人生を振り返る内容だ。列車といえば、温かな叙情たっぷりのイメージが思い浮かぶ。覚えきれないほど多い路線と駅がある鉄道大国・日本には、「鉄道オタク」たちが、3大オタクに数えられるほどだ。発車する際に流れる音楽やアナウンス直前に出るメロディーだけ覚えて演奏する人までいる。
◆世界の多くの国々で下火になっていた鉄道が今はルネサンスを迎えている。コレール(旧韓国鉄道公社)によると、6月に900万7164人が列車を利用し、01年6月以来7年ぶりの最高数値となった。国内線の航空網と高速道路に押され、施設投資不足から1人あたりの利用距離が日本の7.3%に過ぎなかった米国の鉄道産業も株式市場で脚光を浴びている。バークシャー・ハサウエイ社のウォーレン・バフェット会長は、米鉄道会社2位のバーリントン・ノーザン(Burling ton Norti Hn)の株式11%を取得し、同社の筆頭株主となった。英国でも鉄道貨物がここ10年間の間に70%も増加している。第1次世界大戦以来はじめてのことだ。
◆斜陽産業だった鉄道産業に米国、ロシア、中国、インドが積極的に乗り出している。何よりもコストが安く済む経済性のためだ。鉄道で貨物を運搬すれば、燃料費が長距離運送トラックに比べ、3分の1しかかからない。より速く、迅速に貨物を輸送できるという側面で、道路より4〜8倍もすぐれているという評価もある。二酸化炭素の排出量も自動車よりずっと少なく、環境にやさしい。ディーゼル列車の場合、乗客1人あたりの排出量が自動車の45%程度、短距離航空機の27%に過ぎない。
◆韓半島の大運河事業が白紙化された今、その手間と予算を鉄道に回すべきだ。三方が海に囲まれている半島国家で、運河は物流側面で効率性に欠ける。われわれは、1970年代以降、道路に比べて鉄道投資に消極的だった。原油高と地球温暖化が地球村の最大の難題として浮上しているこの時代は、鉄道と原子力発電を抜きに解決策を考えることは難しい。京釜(キョンブ)高速鉄道建設に一刻も早く着手し、漠然とした計画だけを立てている湖南(ホナム)東西高速鉄道建設にも拍車をかける必要がある。
許文明(ホ・ムンミョン)論説委員 angelhuh@donga.com






