米ニューヨークの名物、ヤンキースタジアムが、今季を最後に歴史の中に消えていくことに対する名残惜しさのためだったのだろうか。ここで行われた最後の大リーグオールスターゲームは、日付けを越えて午前1時(現地時間)になっても終わらなかった。
16日、ヤンキースタジアムで行われた第79回大リーグオールスターゲームで、アメリカンリーグが延長15回の接戦のすえ、ナショナルリーグを4—3で下した。4時間50分で終了した同試合は、大リーグオールスターゲーム史上、最長時間の試合に記録された。大リーグのオールスターゲームが15回まで持ち込んだのは、1967年以後41年ぶりのことだ。
アメリカンリーグは、同日の勝利で1997年以後11勝1分けの無敗行進を続け、リーグ優勝チームが、ワールドシリーズ第1、2、6、7戦をホームで行うアドバンテージも獲得した。アメリカンリーグは、オールスターゲームの延長戦で、1分け9敗で絶対劣勢だったが、同日の勝利で悪縁の輪も切った。歴代戦績はナショナルリーグが40勝2分け37敗でリードしている。
先に得点を上げたのは、ナショナルリーグだった。ナショナルリーグは5回表、マット・ホリデイ(コロラド)がアメリカンリーグの4番目の投手、アーヴィン・サンタナ(LAエンジェルス)を相手に右側フェンスを越えるソロホームランを放ち、先制点を取った。
ナショナルリーグは、6回にもヘンリ・ラミレス(フロリダ)とチェイス・アトリー(フィラデルフィア)の連続安打に続き、ランス・バークマン(ヒューストン)の犠牲フライでさらに得点を上げ、2—0とリードを広げた。
しかし、アメリカンリーグはそう簡単な相手ではなかった。7回裏、2死後のD.Jドリュー(ボストン)の2点ホームラン1発で、一気に同点に追いついた。
8回、それぞれ1点ずつ上げた両チームは、3—3と勝負に決着をつけないまま、延長戦に入った。0の行進を続けた勝負が分かれたのは、15回裏。
1死満塁の場面で、打席に立った06年オールスター決勝打の主人公、マイケル・ヤング(テキサス)が外野の右側にフライ打球を放った。右翼手がこれを取り、強く正確にホームへ送球したが、3塁ランナーがわずかな差でホームベースを先に踏んでいた。
午前1時38分を示していた電光板のアメリカンリーグの得点は3から4へ変わり、試合は終了した。最優秀選手(MVP)には7回、同点ホームランを含め2安打2打点を記録したドリューが選ばれた。
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