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「息子の姿が痛ましい」ろうそく集会で機動隊員の親が心境語る

「息子の姿が痛ましい」ろうそく集会で機動隊員の親が心境語る

Posted June. 10, 2008 08:31,   

「このように公権力を無視しておいて、国の保護が必要になった時に果たして保護を頼めるでしょうか」

昨年12月に入隊し、ソウル警察庁傘下の機動隊で義務警察として兵役に就いている息子を持つ金ヨンベクさん(50)は9日、心の中を打ち明けた。

5日から8日までの三日間行われた「72時間連続集会」と10日の「ろうそく大行進」のため、金さんは先月31日から休暇を取っている。

他の戦闘警察・義務警察の親たちとともにデモ現場で市民に「平和集会」を呼びかけ、息子を守ってあげようと思ったからだった。

金さんは毎夕、財布をはたいてチョコレートやお菓子などのおやつを買ってろうそくデモの現場におもむく。金さんは「集会が夜中まで続くため、戦闘警察や義務警察はもうクタクタになってしまう。疲れはいやせないとしてもお腹をすかせることはないようにしたい」と話した。

金さんは6日午後から7日の未明まで街頭で夜を明かした。7日の早朝にソウル鐘路区新門路(チョンロク・シンムンロ)のセムンアン教会の近くで戦闘警察とデモ隊が激しくぶつかり合った現場もその目で確認した。

デモ隊と警察が衝突したという話を聞いて無我夢中で現場に走っていった金さんの目に映ったのは、警察とデモ隊がもみ合う修羅場だった。怪我をした数人の戦闘警察が運ばれてきた。

金さんは「『息子もあんなことになるかもしれない』と思って目の前が真っ暗になった」と話す。

119のダイアルを回して救急車を呼んだが、車両や人手不足で行けないという返事を聞いた時には「国が国に献身する若者を見殺しにしている」と、こみ上げる怒りに震えたという。

先頭に立ってデモ隊にもみくちゃにされた一人の戦闘警察が後方に運ばれた。呼吸が乱れ、眼の焦点も合わず、ほぼ失神状態だった。金さんが毛布をかけてあげようとした時、彼は突然「私の後任を助けて。私が抜けたら轢死してしまう」と叫んだ。

金さんは「あまりにももどかしいし、悔しくて『一発殴られたらこっちからも殴り返すのが筋じゃないか』とさえ思った」と打ち明けた。また、「平和デモと言いながら、見る者に恐怖を感じさせるのはおかしい。戦闘警察や義務警察も隊列の中では怖いとは言えないが、親と一緒の時には『怖くて身動きさえ出来ない時もある』と話している」と語気を強めた。

デモ隊とただぶつかっただけで、恐怖と興奮のあまり、気を失う気弱な戦闘警察も見た。集会で幼い小学生までが警察たちに向かって暴言や侮辱的な言葉を発する場面も数え切れないほど目にした。

金さんは、「息子が『いきなりデモ隊から親を侮辱する話を聞いた。すまない』と話した」と苦笑した。「そんな時には怒りも感じるが、むしろ私のため辛い思いをしている息子が可哀想だ」という金さんは、「息子がどこで勤務しているかは知っているが、デモの現場を見てからは息子の姿を見る自信がなくて行けそうにない」と涙を浮かべた。

金さんは「戦闘警察の母親の一人が悔しさのあまり、私たちも違法集会に反対する集会を開くべきではないかと提案したが、他の親たちが『私たちまで集会を開くと息子たちの寝る時間が減ってしまう』と思いとどまらせたこともあった」と話した。

金さんは、「私たちは言いたいことも存分に言えない人たち」という言葉を残してチョコレートをいっぱい積んだ車を運転して集会の現場に向かった。



niceshin@donga.com