03年3月6日、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府から検察幹部の人事案が出されると、検察はパニック(恐慌)状態に陥った。年功序列方式を破壊させる人事案に対しある幹部は、「勝手にしろ」と反発した。3日後、盧大統領の提案で、大統領と平検事からの代表10人とのテレビ生中継の「討論会」が開かれた。一人の検事が大統領に向かって、かつて大統領が検事に依頼ごとを持ち込んだと話題に出すと、大統領は、「それなら、なりふりかまわずやりましょうという意味ですね」と、それは個人的な依頼ごとではなかったと強く否定し、反ばくした。討論会は盧大統領の判定勝ちで終わった。
◆このように始まった盧大統領と検察との関係は、友好的なものだったとは言いがたい。それまでの政権では毎年、1、2回程度開かれていた全国検事長会議も、03年6月26日にたった一度行われて以来、開かれなくなった。検事長会議が開かれれば、検事長たちは大統領府で食事をしながら、大統領からその国政哲学についての講義を聴かされるばかりだった。検事長会議がなくなったのは、盧大統領の側近たちも巻き込まれた大統領選挙資金の捜査のため、大統領と検察との関係がギクシャクしたためだという分析もある。しかし、それ以来、政治と検察への非難は大幅に減った。
◆李明博(イ・ミョンバク)大統領は20日、第63回全国検事長会議が終わった後、法務長官や検察総長をはじめとした検察の高官たちと大統領府で夕食を共にする予定だ。5年ぶりに復活した同行事について、大統領府では、「検事長会議の後の検事長たちの大統領への表敬訪問は慣例だった」と述べ、「食事を共にしようという意味合いだ」と説明した。同夕食は、就任後、公職者たちを励ますために、在外公館長(4月23日)や全国税務署長(5月16日)などと会ったのと同様の通常的な大統領の職務遂行のひとつだというわけだ。
◆しかし、李大統領が当事者だったBBK事件の捜査が19日に終わり、公企業への不正捜査が行われていることから、不適切な会合だという反応もある。検察高官出身のある弁護士は、「ここまで世間は様変わりしているのに、大統領府の参謀たちは変化を感じていないようだ」と述べ、「大統領と全国検事長たちが一緒に食事をしながら笑う姿がテレビに映れば、権力型の不祥事や公企業への捜査について、多くの人々が疑いの目をかけることもありうるだろう」と指摘した。大統領は5年ぶりに復活させようとする検事長たちとの夕食の慣例を、国民がどう見守るか深く考えるべきだ。
權順澤(クォン・スンテク)論説委員 maypole@donga.com






