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「裏切り9票」…鄭農林長官の解任建議案が否決

「裏切り9票」…鄭農林長官の解任建議案が否決

Posted May. 24, 2008 08:56,   

鄭雲天(チョン・ウンチョン)農林水産食品部長官に対する国会の解任建議案が、否決された。

国会は23日午後に本会議を開き、統合民主党と自由先進党、民主労働党の野党3党の議員148人が共同発議した鄭長官解任建議案を採決に付したが、賛成が在籍(291人)の過半数である146票に6票足りない140票にとどまった。

与党ハンナラ党議員が欠席した中、無記名投票で進められた採決には、野党3党および無所属議員149人が出席したが、開票の結果、反対5票に棄権票と無効票が各2票ずつあった。野党3党の議員は151人だ。

民主党は、米国産牛肉輸入交渉の実務責任者である鄭長官の解任建議案を可決することで、政府与党の失政を公式化して政局の主導権を握ろうとしたが、否決になったため、指導部のリーダーシップに傷を負うことになった。今後の牛肉問題はもとより、韓米自由貿易協定(FTA)批准同意案の処理など、主要懸案における野党3党の協力にも支障を来たす見通しだ。

一方、ハンナラ党は、5月の臨時国会本会議の最終日である23日までに韓米FTA批准同意案が処理されなかったことで、26日から第17代国会の任期が終わる29日までの4日間の臨時国会を再召集する要求書を国会に提出した。

しかし、院内第1党の民主党が「FTA国会」には応じない方針であり、林采正(イム・チェジョン)国会議長が、国会本会議への職権上程を断ったことで、韓米FTA批准は第18代国会に先送りされる可能性が高い。批准同意案は、在籍議員の過半数の出席で、出席者の過半数の賛成で可決される。

ハンナラ党の趙允旋(チョ・ユンソン)スポークスマンは、解任建議案が否決された直後の会見で、「民主党内にも、牛肉交渉と韓米FTA批准を結びつけることに反対する議員がいるということが確認された。議員の採決権と立法権を保障するために、国会議長はFTA批准同意案を本会議に職権上程すべきだ。あらゆるチャンネルを動員して、野党を説得する」と語った。

また、民主党の崔宰誠(チェ・ジェソン)院内スポークスマンは、「解任建議案が否決されたからといって、鄭長官の過ちは消えない。鄭長官の進退問題を大統領がはっきりと決めなければならない。国民は牛肉問題の解決を望んでいるが、韓米FTA批准のための臨時国会の召集要請なら、応じる理由はない」と述べた。

大統領府のある関係者は、「解任建議案の否決で、米国産牛肉輸入再開論議は一段落ついたと見ることができる。野党もこれを機に、韓米FTA批准同意案処理に超党的に協力すべきだ」と強調した。



jkmas@donga.com