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[社説]相次ぐ企業の投資ニュース

Posted May. 19, 2008 07:55,   

全羅南道麗水市(チョルラナムド・ヨスシ)は、2012年の麗水世界博覧会の準備で多忙な中、思わぬ嬉しいプレゼントを受け取った。GSカルテックス社が国内精油業界として単一プロジェクトである史上最大規模の第3重質油分解脱硫黄施設(HOU)を麗水に建設することにしたのだ。バンカーC油のような重質油をガソリンなど高附加製品に変える工場で「地上の油田」と呼ばれる。1日生産量が11万3000バレル規模の工場を2010年までに建設するのに雇用される人は延べ300万人だ。工場が正式に稼動すれば「質のよい雇用」が溢れ出る。人が集まり、金が回れば地元経済が活気づくようになる。

GSカルテックス社が2011年までに投資する金額は第3HOUを含めて5兆ウォンを超える。他社の投資の動きも速まった。LS電線が江原道東海市(カンウォンド・トンヘシ)に国内で初めて海底ケーブルの工場を建設することにした。現代(ヒョンデ)重工業は全羅北道群山市(チョンラプクド・クンサンシ)に1兆2000億ウォンを投入し造船所を建設する。国内の大手各社がこの1ヵ月の間に発表した大規模投資計画だけで10件余りに達する。余剰資金を持っているのにもかかわらず消極的だった各社のチャレンジ精神が蘇り、大規模投資に乗り出しているのだ。

財界では政府の「ビジネス・フレンドリー(Business Friendly)」政策と地方自治体の積極的な支援及び労使関係の安定とかみ合って得られた結果だと解釈する。GSカルテックス側は「政府の投資活性化策が未来の企業環境に対する不安感を和らげ、投資の意思決定に役立った」と説明した。政府はせっかく企業現場で蘇った投資の火種を育て、生産と雇用、消費が拡大する好循環の構造を定着させなければならない。

各社の投資拡大は政治に対する失望が膨らんでいる国民に久しぶりのグッドニュースだ。韓米自由貿易協定(FTA)の批准同意案の第17代国会での可決は事実上不可能になっており、民生法案の処理も約束し難い状況だ。政界が無気力な姿を見せている今、生産と雇用の主体である各社が腕を捲り上げて乗り出せば国民の間に「またやってみよう」という意欲が湧き出るに違いない。

韓国が政治的かつ社会的な激動の中でも世界10位圏の富を成し遂げたのは失敗を恐れずチャレンジする企業家マインドによるところが大である。企業の投資ほど効果の大きい福祉政策はないのだ。