ハンナラ党の院内代表の選出が1週間後に迫った中、党代表および国会議長などを狙う候補群の水面下の争いが熾烈になっている。
当初、大統領府とハンナラ党の主流が構想した指導部のラインナップは、金炯旿(キム・ヒョンオ)国会議長—朴熺太(パク・ヒテ)党代表—洪準杓(ホン・ジュンピョ)院内代表—任太熙(イム・テヒ)政策委議長で方向が決まりそうだったが、与党の一部から代案論が提起され、構図が揺れている。
ひとまず、国会議長は当選5回の金炯旿議員で固まるムードだ。金議員は今月初め、李明博(イ・ミョンバク)大統領と会い、国会議長を引き受ける意思を明らかにした。
しかし、当選4回の安商守(アン・サンス)議員が一足遅れて国会議長に挑戦する意思を明らかにし、第18代総選挙の当選者に熱心にアピールしている。
国会副議長には、当選4回の李允盛(イ・ユンソン)、金映宣(キム・ヨンソン)議員が出馬の意思を表明している。
党代表は、鄭夢準(チョン・モンジュン)、朴熺太(パク・ヒテ)議員の争いだ。早くも出馬を宣言した鄭議員は最近、党協委員長や代議員に接触する地方ツアーに出た。様々な党の行事にも顔を出し、票獲得に乗り出している。鄭議員は、党の経歴が短いという指摘を意識して、「私はみなさんより後輩だ。いろいろ教えてください」と低姿勢だ。
管理型代表と言われる朴議員は毎日、ラジオ放送に出演して党内の懸案を言及するなど、「ラジオ選挙運動」に熱心だ。朴議員は、「公認に脱落した院外代表としては、政権初期のリーダーシップを発揮するのは難しい」という弱点と、円満な性格という長所を同時に備えている。
鄭、朴議員は最近、朴槿恵(パク・グンヘ)寄りの議員に対して、先を争って手を差し伸べている。朴槿恵元代表の不出馬が固まった中、結束力の強い親朴系の票をつかむことがカギになるという判断のためだ。鄭議員は最近、相次いで「朴元代表も出馬すべきだ」、「朴元代表サイドと話し合わなければならない」と述べ、朴議員は、親朴系の復党について肯定的な発言をしている。
しかし、親李明博系の一部で、金炯旿、安商守議員を党代表に押そうとする動きがあり、注目される。今年61歳の金議員は、統合民主党が50代の党代表を輩出する可能性が高い状況で、70歳の朴議員よりも若く、鄭議員よりも政党経験が豊富である点で適任だという論理だ。安議員は、有事の時に主流の側の中心になれるうえ、李大統領の最側近格である李在五(イ・ジェオ)議員と常に疎通できるという点で、名前が挙がっている。
22日に選出される院内代表と政策委議長は、首都圏の洪準杓ー任太熙のランニング・メイトのカードが有力だ。鄭義和(チョン・ウィファ)議員は、もし党代表の構図が首都圏の議員で編成されれば、院内代表は、慶尚道(キョンサンド)出身である自分が務めるのが道理だとして、挑戦状を突きつけた。鄭議員も、政策委議長のランニング・メイトに林議員を挙げている。
主流の一部では、性格が強い洪議員が法案処理に責任を負う院内代表を務めれば、「統制不能」の状況が訪れる恐れがあるとして、代案が必要だとする声も聞こえる。洪議員が最近、「政治をよく知っている。党の自律が重要ではあるが、逆鱗には触れない」と低姿勢なのも、このような気流と無関係ではない。
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