昨年の今頃、多くの専門家たちは韓国経済が直面している悪材料として3高現象を挙げた。原油高、金利高、ウォン高で、景気の回復基調が崩れる可能性が高いという懸念だった。李明博(イ・ミョンバク)政権がスタートしても、新たな3高現象が韓国経済の懸念材料として登場した。三つのうち、一つはそのままで、残りの二つは新顔に変わった。原油高とウォン高は、それぞれ物価高とウォン安に入れ替わった。昨年はウォン安が進みすぎて企業の輸出採算性が悪化したと大騒ぎだったのだが、ウォン高に転じてから、今は物価へのしわ寄せにプレッシャーを感じている。韓国のように、対外依存度が高い国は、為替レートの変動幅が大きいと、どっちの方向でも懸念材料になる。
◆いくら経済理論に詳しい専門家でも、様々な要因が絡み合っている経済現象を、誰もが分かりやすく解説することは容易なことではない。経済関連の造語がとくに多いのは、そのような特性とも関係がある。とくに3高3低といった用語は、単純化の誤びゅうを犯す危険性にも関わらず、景気が好況を謳歌したり突然落ち込んだりするとき、その核心を圧縮して説明するのに強みを発揮する。同じ言葉でも、その時の状況によっては正反対の意味を持つ。1980年代後半、韓国経済の前例のない好況をけん引した「3低」は物価安、ウォン安、金利安だった。半面、このごろの韓国経済の鬱陶しい現実を表す「3低」は低成長、低雇用、低消費である。
◆今年、世界経済が萎縮している状況下で、今の予想通り、4%半ばの成長を遂げるなら悪くない成績であるというのが韓国銀行の判断だ。もちろん7%台の成長を公言し、国民の期待値を高めた現政権の責任は別問題だ。状況が厳しいほど、先を見越して規制緩和と投資環境の改善をし、成長潜在力を育むことが、それでも現実的な対案である。
◆原油価格や原資材価格の高騰といった外部の悪材料は不可抗力的な側面があるが、それでも政府が人のせいばかりを口にしていては困る。3高が怖いのは、庶民のような経済的な弱者には、そのまま「3苦」となり、生活苦を加重させるからだ。政府与党内部の混線を取り除くだけでも、庶民の苦痛は相当部分解消される。不毛な力比べをやめて、補正予算の編成だろうが、減税だろうが、政策の処方箋を早急にまとめてほしい。
朴元在(パク・ウォンジェ)論説委員 parkwj@donga.com






