Go to contents

「公開手配の番組を真似して…」中学生の真昼間の強盗働き

「公開手配の番組を真似して…」中学生の真昼間の強盗働き

Posted April. 08, 2008 06:27,   

テレビの公開手配の番組で、「引っ手繰り」の手口を見た後、女性たちを相手に同じ手口で犯行を行った中学生が警察に逮捕された。

ソウル瑞草(ソチョ)警察署は、昼間の住宅街を一人で歩く女性たちを凶器で殴った後、金品を奪った容疑(強盗傷害)で、李某少年(14)に対して7日、逮捕状を申請した。

警察によれば、李容疑者は先月6日午後1時50分頃、ソウル瑞草区良才洞(ヤンジェドン)の住宅街の袋小路で、チェ某氏(40・女)の後をつけて、事前に準備したレンガで頭を殴った後、現金23万ウォンや財布を奪った容疑がもたれている。

李容疑者はまた、先月17日も、最初の犯行場所の周辺で同様の手口で金某氏(39・女)を鈍器で殴った後、現金30万ウォンの入ったカバンを奪って逃げた容疑ももたれている。

李容疑者は警察で、「一人で歩く女性の後をつけては頭を殴って金を奪う手口を、何度もテレビで見て、(犯行の手口)を習った」と述べ、「テレビで見た通りにやったら、難無く金を奪うことができた」と供述した。

警察は、「中学生の李容疑者は、凶器の入手が難しかった上、使いこなすのもままならず、ほかの犯行手口を探していたところ、テレビの番組を見て、『引っ手繰り』の手口がもっとも簡単だと思った」と述べ、「李容疑者は今年初頭から、テレビで放送された公開手配の番組を熱心に見た」と明らかにした。

警察の調査結果、李容疑者は現金だけ取った後、カバンは捨て、位置追跡を避けるために、盗んだ携帯電話は使わずに捨てるなど、放送番組で見た犯行の手口をそのまま真似したことが明らかになった。

警察の関係者は、「人気のない時間や場所を選び、壁を乗り越えて逃げる道まで、綿密に考慮して犯行を行った手口は、到底14歳の中学生の仕業とは信じられないほどだった」と話した。

一方李容疑者が、「犯行の手口を学んだ」と供述した番組はKBS第2テレビの「特命・公開手配」で、07年5月、最初の放送を開始し、42回を最後に先月27日、幕を下ろした。

同番組が公開した容疑者のうち27人が検挙され、11人が自首する成果を上げたが、「家族が視聴する時間帯での放送は不適切で、模倣犯罪への懸念がある」という視聴者たちの指摘が相次ぐと、KBSは同番組を廃止した。

東国(トングク)大学警察行政学科のチェ・ウンリョル教授は、「犯罪再演番組は犯罪を予防する効果もあるだろうが、今回の事件のように、犯罪を学習することになるケースも多い」と述べ、「放送局で視聴率を理由に、犯罪の手口を度を過ぎて細かく再演するのは避けるべきだ」と指摘した。



alwaysj@donga.com