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三星特検「つめの正念場」 捜査延長するか

三星特検「つめの正念場」 捜査延長するか

Posted April. 03, 2008 06:25,   

三星(サムスン)グループの裏資金疑惑を捜査中の趙俊雄(チョ・ジュンウン)特別検察官(特検)チームは2日、李健熙(イ・ゴンヒ)三星グループ会長夫人の洪羅喜(ホン・ラヒ)三星リウム美術館館長(63)を呼んで、三星の裏資金で高価な美術品を購入したという疑惑について調べた。

洪館長は、三星エバーランド転換社債(CB)の安価での発行疑惑事件をめぐる検察の捜査のさい、被告人として書面調査を受けたことはあるが、捜査機関に呼ばれて調べを受けるのは初めて。

▲会社資金で美術品を購入した?〓洪館長は同日午後3時ごろ、三星サイドの弁護士である李完洙(イ・ワンス)弁護士とともに、ソウル龍山区漢南洞(ヨン三グ・ハンナムドン)の特検事務所に到着した。殺到する取材陣の質問に沈黙を守った洪館長は、「(取り調べに)誠実に答えるつもりだ」」とだけ語り、取調室に向かった。

特検チームは洪館長に対し、△ソミギャラリーや国際(ククジェ)ギャラリーなどから購入した高価な美術品の購入資金は、三星グループがつくった裏資金から出たものか、△京畿龍仁(キョンギ・ヨンイン)のエバーランドの倉庫で押収された数千点の美術品の実際の所有者はだれかなどを追及した。

また、「幸福な涙」「ベツレヘム病院」など、洪館長がソミギャラリーのホン・ソンウォン代表から購入したという疑惑が持ち上がった数百億ウォン台の美術品購入などについても取り調べを行った。

特検チームは、すでに美術品の購入資金の一部が、李会長が役員の名義で借名保有した三星生命株式の配当金や、元・現職の役員名義の借名口座から出ていることを確認ずみ。

一方、洪館長は同日、「エバーランド事件」被告人としても取り調べを受けた。洪館長が三星エバーランドの株主である三星文化財団の理事長在職当時、市民団体から告発を受けたためだ。

▲「各捜査分野の最後のヤマ場」〓尹晶石(ユン・ジョンソク)特検補は同日、記者懇談会で、「個人的な考えでは(捜査期間を)延長しなければならないだろう」と話した。2期目の捜査期間は8日で終わり、特検が再度(15日)捜査期間を延長すれば、23日、捜査期間が終わることになる。

特検チーム関係者は、「現在、各捜査分野ごとに結論を下すための最後のヤマ場を迎えており、捜査期間の延長は避けられない」と話す。

特検チームはこれまで、不法経営権の引継ぎ疑惑の捜査と関連した「エバーランド事件」などの捜査過程で、李鶴洙(イ・ハクス)三星グループ副会長や金仁宙(キム・インジュ)戦略企画室社長などを、5、6回も召喚し、取り調べを行った。

その結果、特検チームは、三星グループ構造調整本部(現戦略企画室)が、CBの発行や買付けなどに介入した手がかりを見つけ、李会長を起訴するかどうかについて苦慮している。

借名口座や裏資金疑惑捜査で、特検チームは、三星グループが約1300の借名口座で、2兆〜3兆ウォン台の資金を運用してきたことを明らかにした。

特検チームは、この資金が会社の金を横領したものかどうかを捜査する一方、李会長については数十年間、借名口座を通じて株式取引を行い、手にした差益の譲渡所得税逃れの容疑を適用する案を検討している。しかし、申告漏れとみなしうるという見方もある。

政界や官界へのロビー疑惑の捜査で、特検チームは、金勇𨩱(キム・ヨンチョル)弁護士が直接金を渡したと主張する金成浩(キム・ソンホ)国家情報院長について、特検事務所ではなく、「第3の場所」での捜査を検討している。



dnsp@donga.com verso@donga.com