未来(ミレ)アセットの朴鍱柱(パク・ヒョンジュ)会長は新入社員らに「最高位に登りつめるためには、最高の者の下で学びなさい」とアドバイスをおくる。朴会長は、「若い頃に『大物』に出会った経験が、自身が厳しい環境に遭遇した時に役に立った。会長になった今も先輩らに助言を求めている」と述懐した。朴会長は著書『お金は美しい花だ』に、このように書いた。「近頃、社会の雰囲気を見れば、若い人と年配の経験者が水と油のように映って見える場合が多い。組職が発展するためには自分たち同士の水平的なコミュニケーションも良いが、先輩や上の世代の経験が下に向かう垂直的なコミュニケーションも重要だ」。
◆ソウル大学薬科大研究チーム(チーム長=徐榮俊教授)は、米国癌学会から授与される「若手科学者賞」の受賞者をチームから9年連続で輩出するという記録を打ち立てた。徐(ソ)教授は「学問に対する情熱と、弟子に対する献身さを教えてくれたメンター(mentor=精神的後見人)らに学んだことを還元していくために努力している」と語った。徐教授が米国ウィスコンシン大学の留学時代に出会ったジェイムズ・ミラー教授は、不慣れなアジア留学生のために空港まで迎えに来て、あらかじめ宿所の冷蔵庫に1週間分の食材まで準備しておいてくれたような暖かい師匠だった。
◆正常細胞が癌になる過程を研究して癌の予防法を特定する徐教授研究チームは、研究員11人が9年間で25回も世界の著名学会から授賞され、「科学者士官学校」と呼ばれる。一つの研究室の学者らが世界の著名学会でこれほど多くの賞を受けるのは米国癌学会はもちろん、他の学会でも類を見ないことだ。出張も頻繁で論文も大量に書く。夜明けまで研究室に篭る研究員らの情熱の裏には「徐榮俊(ソ・ヨンジュン)リーダーシップ」がある。
◆徐教授は論文作成から修正まできめ細かく指導し、研究員らに「エネルギーを集中させれば誰でもできる」という自信感を与えることで有名だ。徐教授は「研究室に入ってきたあとはまず世界レベルの研究テーマを自ら決めさせて、その後、どんどん外国の学会に送り出す」と述べ、「広い世の中を見てくれば、それまで臆病だった人も頑張るようになる」と言う。あちらこちらで「人材がいない」と嘆かれているが、人材とは徐教授のように育てるものなのだ。
許文明(ホ・ムンミョン)論説委員 angelhuh@donga.com






