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中国の旅客機テロ未遂事件、真相巡り議論拡大

中国の旅客機テロ未遂事件、真相巡り議論拡大

Posted March. 11, 2008 03:05,   

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「テロの摘発なのか、捏造なのか」

中国政府が最近発表した旅客機テロ未遂事件について、捏造されたのではないかという議論が広がっている。努爾白克力・新疆ウィグル自治区主席は、「7日午前、烏魯木斉を出発した中国南方航空所属の旅客機が、空中爆破テロの謀略が発覚したため、急きょ甘肅省の蘭州市空港に緊急着陸した」と9日発表した。

努爾白克力主席はテロ犯の身元や摘発経緯については明らかにしなかったものの、「テロ犯が飛行機を爆破しようとしたのは確かだ」と述べた。

しかし、新疆ウィグル地域の分離独立団体である世界ウィグル代表大会のディリシャ・スポークスマンは、早速声明を出し、「これはウィグル人の独立運動に打撃を与えるために、中国政府が捏造したものだ」と反論したと、香港の明報や台湾の連合報などが10日付で報道した。

ディリシャ・スポークスマンは続いて、「ウィグル人は中国が五輪開催を機に、人権問題を改善すると約束したにも関わらず、行動に移さないため、北京五輪に反対する。しかし、五輪の精神を尊重して、五輪関連活動を妨害するような行動はしない」と強調した。

一方、事件当日、問題の旅客機での出来事を時々刻々と記録したある乗客の書き込みが、10日にインターネット上から急に削除されたことで、さらに疑惑の声が高まっている。

「Luckie」というIDのネットユーザーは、「南方航空CZ6901便に乗って北京へ向かう途中、ガソリンを持ち込んだ乗客の異常な行動を発見したため、蘭州市に不時着するという機内放送が流れた」と書いた。

その上で、「旅客機が蘭州市の中川国際空港に着陸した後、警察が4人のウィグル族の乗客を逮捕して連行し、このうち、見た目では18歳ぐらいの女性が、ガソリンのにおいのする4つの缶を持っていたようだ」とも書いた。

このネットユーザーは、さらに「この女性はガソリンのにおいを隠すため、香水をつけていたが、多くの乗客はガソリンのにおいに気づいた。その女性は缶を持ってトイレに入った後、しばらく出てこなかった」と付け加えた。

これに対して一部のインターネット・ユーザーたちは、「どうして空港での検査で見つからなかったガソリンの缶が旅客機で発見されたのか」と指摘するなど、書き込みの内容を疑問視している。



orionha@donga.com