「本当にすごい。あれだけ自分を鍛えているから、トップに立てるんだね」
北京五輪、野球2次予選の大陸別プレーオフに出場する韓国野球代表チームのあるコーチが口にした言葉だ。代表チームの3番打者に決まった巨人の李承鎏(イ・スンヨプ、32)の自己管理は、驚くほど徹底しているということだ。
李承鎏は先後輩たちから、「さすがプロ」とよく言われる。暇さえあれば宿舎である、台湾・台中のハワードホテルのフィットネスジムでウエイト・トレーニングに熱中する。また、後輩たちにトレーニング法を教えることもある。
オフの5日にも、李承鎏はホテルに泊まった。他の選手がショッピングに行ったり、テレビを見たりしているときも、ジムで汗を流した。李承鎏は「最上のコンディションでゲームに出るためには、常に準備が必要。一生懸命ウエイトをやるのもそのため」と話す。
李承鎏は、人間的にも成熟したところをみせる。代表チーム最年少の金クァンヒョン(20、SK)は、「李承鎏先輩はほんとうの兄貴みたいに、時には友達みたいに接してくれる。スターなのにいつも謙虚なところは、学ぶべき点」と称える。
李承鎏が周囲に気配りする「親切マン」なら、昨年、五輪アジア1次予選で主将を務めたLAドジャーズの朴賛浩(パク・チャンホ、35)は「ボス」スタイルだ。
朴賛浩はプライドが高いせいか、やや冷たい感じを与えるが、カリスマはある。
一方、李承鎏はやさしい。外柔内剛という言葉がぴったりで、自分には徹底して厳しく、他人には寛大な李承鎏の親切リーダーシップが、代表チームの五輪本選チケット獲得につながればと、期待される。
代表チームは7日午後1時半、南アフリカ共和国と初試合を行う。
beetlez@donga.com






