「韓国系アメリカ人作家ということ、そして在米韓国人たちの暮らしのことを書く作家ということに、誇りを感じています」
昨年「百万長者のための無料食品(Free Food For Millionaires)」を出版し、米国文壇の関心を集めた在米韓国人作家、李ミンジン(写真)氏が22日、ニューヨークで読者と対話するイベントを開催した。「百万長者…」は、3月に韓国で翻訳・出版される予定。
「百万長者…」は、ニューヨークでクリーニング屋を経営し、ほそぼそと暮らしを営む韓国人移民の父親と、プリンストン大を卒業した娘との葛藤を中心にストリーが展開される。
この小説は、「USAトゥデイ」「ニューズウィーク」誌などで大きく取り上げられた。「ニューヨークタイムズ」は、ブックレビュー1面いっぱいに載せて紹介している。
作家の李氏は、7歳だった1976年、両親と一緒に米国に移民し、エール大とジョージタウン大の法学部を卒業している。以後、ニューヨークで弁護士として成功し、1995年、作家の道に足を踏み入れた。
「当時、私は25歳だったけど、年俸は10万ドル以上で、秘書までついていました。ところが、仕事に打ち込んでいる生活が『私の本当に望むものだろうか』という疑念がずっとつきまとっていました。だから、『今より稼げなくても、やりたいことをやって生きよう』と腹をくくり、小説を書き始めました」
しかし、作家の道は険しいものだった。出版社から数えきれないほど拒絶された。一部の出版社からは、「小説の焦点が在米韓国人の生活に偏っている」と断られたこともある。
李氏は「もし当時、だれかが私に、本を出版するには12年もかかると言ってくれたら、弁護士という仕事をそんなに簡単にやめたりはしなかっただろう」と話し、会場に爆笑が起こった。
氏は、在米韓国人を素材に小説を書いたことについて、「ニューヨークのクリーニング屋、デリ・カフェなどで一生懸命生きている在米韓国人たちの姿は、十分に芸術的な表現の対象になる価値がある」と強調した。
氏は、小説にセックスの場面が多く登場する理由を問う質問に対し、「夫が初稿を読んで『あまり興味がわかない』と指摘したのが直接の理由だけど、セックスは生活の大事な部分だと考えるから」と答えた。
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