ソウル中央地検の金洪一(キム・ホンイル)3次長は5日、「ハンナラ党の李明博(イ・ミョンバク)ハンナラ大統領候補が金ギョンジュン容疑者と株価操作に共謀したと見る証拠がなく、(株)ダースが李候補の所有と認められる証拠が見つからないため、嫌疑なしで不起訴処分とした」と明らかにした。
金次長は同日、金容疑者のオプショナル・ベンチャーズの株価操作および横領とハンナラ党の李明博候補が関わっているという疑惑についての捜査結果を発表し、「BBK投資諮問は金容疑者が1人会社として運営してきたものと確認され、いわゆる『裏契約書』上の印鑑は金容疑者が会社の業務用として保管して使った印鑑と同じ」と説明した。
——裏契約書の真偽をどうやって確認したのか。
「論理上、裏契約書の作成日時の2000年2月21日以前に李候補がBBKを100%所有していなければならないのだが、裏契約書の作成当時は李候補は一株も持っていなかった。契約書の内容どおり、BBKの株式がLKeバンクに売り渡されたとすれば、株主名簿の楷書、会計処理、代金の支払などが行われなければならないが、そのような手続きがなされた痕跡もまったくなく、金容疑者は資料も提示できなかった」
——「不拘束取引」の話はいつ出たのか。
「(キム・ギドン特殊1部副部長)金容疑者が、文書鑑定の結果が出て、2〜3日前に面談を要請し、いきなり『私は商売人』と言ってきた。どんな話かと聞いたら、『商売人は計算が合わなければならない。私文書偽造は認めるから、非拘束にしてくれ』と要請され、呆気に取られて断った。この過程は弁護人がすべて知っている」
——金容疑者は、BBKが自分の会社だということを認めているのか。
「EBK証券仲介の許可が出て、LKeの子会社に編入されるとしてもBBKは相変わらず金容疑者が100%の株式を持つという金容疑者の自筆メモがある」
——池萬元(チ・マンウォン)氏や大統合民主新党と関連した誣告の部分はどのようにしたのか。
「事実誤認か法理への誤解があるものと見て、誣告の疑いは認めなかった」
——道谷洞(ドゴクドン)の土地の売却代金はBBKに流れたのか。
「ダースが2000年8月、工場用地を広げるために農地を買った際、李サンウン氏の名義で登記をした。ダースは代表理事の仮支払金の形で土地代を支払い、12月に李氏から(土地代分の)金を受け取ったわけだが、この金が道谷洞の土地の販売代金ということだ。当時、ダースの通帳10冊に115億ウォンの金が交じっており、そのうち10億ウォンはBBKに流れたが、道谷洞の土地の販売代金がBBKに入ったと直接つなげることはできない」
——李氏の道谷洞の土地の販売代金17億ウォン余りがダースに入っている。道谷洞の土地についての捜査発表の際は、「第3者の所有と見られる」と言っていたが、矛盾しているのでは。
「本日申し上げたのは、『ダースは李候補の所有でないようだ』ではなく、『李候補の所有という証拠がない』ということだ。道谷洞の土地の売却代金のうち7億9200万ウォンが1995年8月、李氏名義の有償増資の代金としてダースに入り、2000年12月、約10億ウォンがダースの代表理事の仮支払金の名目で入っている」
——有償増資の代金として入った7億ウォン余りは、李サンウン氏のものでないという意味か。
「我々が持っているのは資金の流れだけだ。1996年8月、土地を売った金からダースに7億ウォンが入ったということ以外はない。原因関係が何なのか明らかにする方法はない。結局、ダースの真のオーナーが李候補なのかどうかを明らかにするため、ダースから出た金が名目を問わず(李候補に)流れたことがあったか引き続き捜査した。会計帳簿を持って、取引先の関係者、少しでも不審な部分があれば、連結口座の追跡を行ったが、金が動いたことはない。これ以上はなす術がなく、検事の意見が全員一致したので、嫌疑なしで処理したものだ」
——ダースの投資金のうち30億ウォンの投資は、李候補が出たのではないか。
「金ギョンジュン容疑者はLKeも100%李明博候補のものだと主張していた。ダースの投資金30億ウォンが金容疑者名義の資本金として入ったが、金容疑者は『これは借名で、李明博候補のもの』と主張した。ところが、BBKが金融監督院に摘発されて償還した資金を追跡してみたら、金容疑者が弁護士に送金を頼んで自分の金を振り込んでいた。30億ウォンが借名資金であれば、本人が出すわけがない」
——李候補はBBK投資に対して口を挟んだことはまったくなかったのか。
「ダースがBBKに投資したのは余剰金があって、投資先を探していたところ、BBKが年間30%以上の収益を提供するというから決定した、正常な投資だと判断した」
——ダースの所有者について「李候補のものだという証拠がない」と表現した。もし、特別検事法案(独立検察官任命法案)が成立すれば、自信があるか。
「自信がなければ、捜査結果を発表するものか」
——ハナ銀行はどうしてBBKに投資したのか。
「結局、投資は李候補が担保となるというフットオブションによって成立したものだ。だれかが口を挟んで、ハナ銀行の投資が行われるというのは決してありえないことだ」
——BBKの定款変更について、金ベクジュンは知っていたのではないか。
「金ベクジュン氏は定款が提出されたことは知っていたが、変更された内容に対してはまったく知らなかったと言っている。李候補やキム・ベクジュン氏は(株式管理に)関心がなく、実際、口座管理はキム・ギョンジュン容疑者が行った」
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