ブッシュ大統領、「北朝鮮が核廃棄すれば和平条約」

ブッシュ米大統領は７日、「北朝鮮の金正日（キム・ジョンイル）総書記が、核計画を検証可能な方法で廃棄する場合、韓国で戦争を終結させることができる」と述べ、北朝鮮と和平協定を締結する意思があることを明らかにした。

ブッシュ大統領は同日午後、オーストラリアのシドニーで開かれた盧武鉉（ノ・ムヒョン）大統領との韓米首脳会談後、記者会見で、「北朝鮮の指導者が核計画をすべて申告して解体する場合、多くの変化があるだろう。北東アジアで和平体制を新たに設定することになるだろう」として、このように明らかにした。

両首脳は特に、１０月２日から４日に平壌（ピョンヤン）で開かれる南北首脳会談で、「北朝鮮が検証可能な非核化措置を誠実に履行する場合、韓国戦争を終結する和平協定に金総書記と共同署名する」という考えを盧大統領が金総書記に伝えることで合意した。

ブッシュ大統領は会談で、「私たちの目的は、韓国戦争を終結させるための和平協定に、金総書記と署名することだ」と述べ、「もはや韓国戦争を終結させなければならず、それが可能だというメッセージを（南北首脳会談で）金総書記に伝えてほしい」と要請したと、白鍾天（ペク・チョンチョン）大統領統一外交安保政策室長が伝えた。

ブッシュ大統領は、繰り返し、「私の目的は、和平条約（peace treaty）を通じて韓国戦争を終結させることだ」とし、「（韓国戦争を）終わらせなければならず、終わらせることができる」と述べたと、千皓宣（チョン・ホソン）大統領府報道官が伝えた。

６者協議などの実務レベルで議論されてきた韓半島和平体制問題が、初めて韓米首脳レベルで取り上げられたという点で、和平体制論議が急浮上するものとみえる。

いっぽう、ブッシュ大統領は同日、シドニーで開かれたアジア太平洋経済協力会議（ＡＰＥＣ）首脳会談の演説で、「北朝鮮住民が自由国家で享受するのと同一の自由を享受する日が来るよう努力しよう」と述べた。

同発言は、北朝鮮を独裁国家と名指ししたり、金正日総書記を批判的に描写したりしなかったという点で、米国と北朝鮮が核問題解決に向けた６者協議で意見の相違を縮めつつある政治的状況を反映したものとみえる。

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