ソウル大学が学生の海外就業を支援するため、外国所在の会社の人事担当者と就業希望者らを会わせる「オーダーメードの海外就業プログラム」を開発した。ソウル大の経歴開発センターは、就業プログラムの一環の「香港ファイナンスプログラム」に従って、香港の金融機関への就業を望む学生10人を選抜して、先月20日から26日まで彼らに直接香港の有名な金融機関を訪問して、人事担当者と面談できる機会を与えたと、7日発表した。
ソウル大が直接学生を選抜して外国企業の本社を訪れて、「学生セールズ活動」を展開したのは今回が初めてだ。ソウル大経歴開発センター所長のパク・スンエ(行政大学院)教授は、「これまで極少数の学生が自ら準備していた有名な外国企業の本社への就業を学校が直接支援し始めたことに意味がある」と述べた。
▲腰を低めたソウル大の根強い説得が通じた〓ソウル大がこのプログラムのために初めて接触した時には、香港の金融各社は、「単純見学は可能だが、入社を目的とした訪問は不可」という姿勢を示した。しかし、ソウル大は7対1の校内競争を通じて選り抜かれた学生らのプロフィールや彼らが作成した企業分析、投資戦略報告書などを香港の金融各社に送り続けた。また、2ヵ月間引き続き人事担当者らと接触を重ねながら説得作業に取り組んだ。
結局、ING生命保険、ソシエテジェネラル、スタンダード・チャータード、モーガンスタンレーなどアジア太平洋地域の本社から学生らの実力を検証してみるという答えを導き出した。
ソウル大の支援はこれにとどまらなかった。ソウル大は金融会社と調律して、具体的なプレゼンテーションのテーマを決定した後、学生らい3ヵ月間の準備期間を与えた。さらに、学生らの報告書の作成とプレゼンテーションを手助けするため、外資系金融会社の韓国法人で活動している同門の役職員を「課外教師」として招いたりもした。
▲第2、第3の香港ファイナンスプログラムを作る〓香港ファイナンスプログラムに参加した学生のうち、現在まで6人が先月訪問した会社から採用のためのインタビューに応じる機会を得た。5人はフランス系銀行のソシエテジェネラルから、1人は総合経済情報サービス会社のブルームバーグLPからそれぞれ採用インタビューの提案を受けた。
ソシエテジェネラルから採用インタビューを提案されたソウル大経営学部4年生のナム・ヨンス氏(22・女)は、「一人で外国企業の本社への就業を準備する時より、具体的な情報が多く、他の学生らとチームワークを発揮しながら戦略的に準備できて大変役立った」と話した。
朴教授は、「プレゼンテーションが終わった後、幾人の人事担当者からほぼ同じ時期に香港の金融街を訪問したフランスのインシアード経営大学院の学生らと比べて、うちの学生の実力が劣らないと評価された」と述べた。
一方、ソウル大経歴開発センターは、昨年7月、李長茂(イ・ジャンム)総長が就任して以来ずっと強調してきた国際化の一環として、これから第2、第3の香港ファイナンスプログラムを進める計画だ。
これを受け、今度の冬休みにはインフォシス、タタ・コンサルタンシー・サービシ、バーティ・エアテルなどインドの有名IT大手企業への就業を目指したプログラムも進める予定だ。
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